2023年10月19日記事を更新
セルフジェルネイルをするうえでオフについて知ることはとても重要です。きちんとした手順でジェルを落としていかなければ爪に大きなダメージを与えてしまう原因となります。

ここでは健康な爪を保つための正しいジェルオフの手順を写真を交えて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ジェルネイルのオフに必要な道具





セルフでジェルオフをするためには、まず必要な道具をそろえましょう。道具は家にあるものや薬局、100円ショップなどで簡単に手に入るものもあります。



最近では、ジェルオフに必要な道具のセットが売られていたり、さまざまな便利グッズが販売されていたりするので初めての方はそちらがおすすめです。
ジェルリムーバーとアセトン


ジェルネイルを落とすためには「アセトン」という溶剤が必要です。マニキュアをオフするために使う除光液にもこのアセトンが含まれていることもありますが、ジェルネイルの場合は「アセトン100%」を使用します。



皮膚が弱い方やアセトンが手に入らない場合はアセトン入りのマニキュア用除光液でも代用可能です。ただし、通常よりオフに時間がかかってしまう点はご注意ください。
除光液を使う場合はアセトンが入っていない「ノンアセトンタイプ」のものもあるため、成分表記を確認しておくと良いでしょう。アセトンは火気厳禁なのでオフの最中には火の取り扱いに十分注意してください。
ジェルリムーバー/ジェルネイルリムーバーの見本商品


ファイル(爪やすり)


アセトンの浸透をよくするために表面を削ったり、爪に残ったジェルを取り除いたりするために使用します。



ジェルを削るためのファイルは100Gと180Gなどを用意し、使い分けると便利です。100Gは目が粗くたくさん削れるので、ジェルが厚くついている場合に適しています。
一方、自爪に残ったジェルを取り除く際に100Gを使用すると自爪を削ってしまう心配があるため、目の細かい180Gを使うと良いでしょう。表面を滑らかにするためのスポンジファイルがあると表面が滑らかに仕上がるのでおすすめです。ぴったりのグリッドがない場合は近い数字のものを使うようにしましょう。
ネイルファイルセットの見本商品
アルミ・コットン


アルミホイルと爪のサイズにカットしたコットンもジェルのオフには必要です。アセトンは揮発性が高く、すぐに乾いてしまうため、上からアルミを巻くことで蒸発を防ぎます。



どちらも自宅にあるものや薬局、100円ショップで売られているものなどで問題ありませんが、コットンは新しく購入するのであればアセトンがたっぷり染み込む厚手のものがおすすめです。
アルミホイルの見本商品
コットン・ワイプの見本商品
オフの手順
必要な道具をそろえたら、順序に沿ってジェルをオフしていきます。
ジェルネイルは、無理に剥がしてしまうと、自爪ごと一緒に剥がれてしまい、爪が薄くボロボロになってしまう恐れがあります。くれぐれも無理にジェルを剥がさないよう、注意しながら行いましょう。
STEP1.ジェルネイルの表面を削る


オフはジェルネイルの表面をファイルで削る作業から始めます。
表面に傷をつけてアセトンの浸透をよくするための工程ですが、このときにカラージェルが表面に出てくるくらいまでトップジェルを削り落とすと後の作業が簡単です。



慣れていない場合やトップジェルを分厚く塗っている場合は何度かに分けて削っていくことをおすすめします。力を込めてゴシゴシ削ってしまうと摩擦で爪が熱く感じることがあるので、力加減には注意が必要です。
- 摩擦で爪が熱くなることがあるので、力の入れすぎには注意
- アセトンがしっかり浸透するようにジェルの全体に傷をつける
STEP2.コットンとアルミホイルをカット


コットンとアルミホイルをカットします。大きさや切り方に決まりはありませんが、爪の長さや指の太さに合わせて使いやすい大きさに切りましょう。



小さすぎると、すぐに外れてしまったり、隙間が空いてアセトンが蒸発してしまったりするので、指を1.5〜2周するくらいの長さがあると安心です。
- しっかりと爪が覆えるサイズにアルミをカットする
STEP3.アルミホイルで爪を覆い、アセトンの蒸発を防ぐ


爪の表面を削ったら、コットンにアセトンを染み込ませて爪にのせ、指をアルミホイルで巻きます。このとき、コットンが爪からずれないように気をつけてください。


アルミホイルを巻いたら、そのままの状態で10〜15分待ちます。ジェルが取れにくい場合は時間を少し長くしても良いですが、痛みが出てくる場合もあるので、長くても30分を目安に外すようにしましょう。



一度に長く時間をおくよりも、何回かに分けて落とす方が爪への負担も少なくなります。
- コットンがしっかり爪の上にのるようにアルミを巻く
- 待つ時間は10〜15分。長くても30分までにする
STEP4.浮いてきたジェルを丁寧に取り除く


アルミを巻いた状態で10〜15分待ったら、浮いてきたジェルをプッシャーを使いながら取り除いていきます。10本全てのアルミを一度に取ってしまうと硬くなって取りづらくなってしまうので1本ずつ外しましょう。


無理やり取らずに軽い力で自然に取れるものを落とすと爪への負担がかかりにくいです。
ストーンやパーツがついている場合は、ニッパーで外していきます。落としきれないジェルはもう一度表面にファイルをかけ、アルミで巻く工程を繰り返して落として完了です。
- 1本ずつアルミを外してジェルを取り除いていく
- 簡単に取れる部分を取り除き、まだ爪に付着している部分は無理に剥がさずに工程を繰り返す
オフ直後の爪は乾燥しているのでケアを入念に


ジェルネイルを落としたばかりの爪は、表面が白くなっていることが多いです。これはアセトンにより爪が乾燥してしまっていることで起こります。



白さは数日で消えることがほとんどですが、爪が乾燥することで二枚爪や割れやすくなる原因となるため、ジェルオフをした後はしっかりネイルオイルを使って保湿を心がけましょう。


また、表面のザラザラが気になる場合はスポンジファイルを使って爪を整えます。
余裕があれば甘皮のケアをしてオイルの浸透をよくしたり、シャイナーを使って爪にツヤをだしたりすると自爪生活も快適に過ごせるでしょう。
ジェルオフに便利なゴム手袋


最近では、ジェルオフ用にカットしてあるアルミホイルとコットンが付属されたものやアルミの代わりに使うクリップなど便利な道具が多数販売されています。
アルミホイルを巻いている待ち時間にゴム手袋をつけると、手が温まってアセトンの浸透が良くなるのでおすすめです。



アルミホイルがずれにくくなり、些細な作業が行いやすくなるというメリットもあります。手袋は使い捨てのビニール製のものが着脱しやすく便利です。
丁寧なオフで健康な爪に





今回も解説ありがとうございました!



ジェルオフはマニキュアと比べると手順や必要な道具が多いので、少し難しく感じてしまうかもしれません。ただ、やり方さえ覚えてしまえば家でも簡単に落とせますよ。
「ネイルサロンでジェルをしている」という方も「急用でオフすることになった」「浮いてきたけどサロンに行く時間がない」というときに自分でオフができる知識があると安心です。無理やり剥がすことはせずに丁寧なオフを心がけ、健康な爪でたくさんネイルを楽しんでください!