爪先が華やかに演出されるジェルネイル。しかし、日常生活でふとした瞬間にうっかり爪が欠けたり、引っかかったりしてしまうこともありますよね。
ジェルネイル実践記 編集部家事や仕事などで日々忙しく過ごしていると、すぐにネイルサロンに行くことは難しいです。かといって剥がれたまま放置していると爪とジェルネイルの間に水分が入り、菌が繁殖してしまう可能性もあります。実際にジェルネイルが剥がれた場合はどのような対処が必要でしょうか。
Amiそのようなときにご自身で応急処置ができると安心です。今回はジェルネイルが剥がれたときの対処法をご紹介します!
まず、剥がれ方で対処を選ぶ
同じ「剥がれた」でも、剥がれ方によってすることが変わります。どの場合も、剥がれたジェルを接着剤で貼り戻すことはしません。浮いたまま接着すると、すき間に入った水分が閉じ込められて乾かなくなります。先に自分がどれに当てはまるかを確かめてください。
| 状態 | 向いている対処 |
|---|---|
| 先端が少し欠けた・引っかかる | ファイルで段差をならす |
| 根元や横が浮いて、すき間ができた | 接着せず、その指をオフする |
| 1本まるごと取れた | 取れたジェルは貼り戻さない。残っているジェルがあればオフして整える。数日のつなぎなら、オフした自爪にチップを付けるか絆創膏で保護 |
| 痛み・出血・変色(緑や茶)・においがある | ふさがずに皮膚科で相談する |
剥がれたジェルネイルはくっつけていい?グルーで貼り戻さないのが基本
剥がれた・めくれたジェルを、ネイルグルーなどの接着剤で貼り戻すのはやめてください。日本ネイリスト協会監修「ジェルネイルを安全に楽しむために」は、ジェルネイルの一部が浮いた場合や外れた場合はすぐにサロンへ来店するよう呼びかけたうえで、「浮いた部分をグルーなどで接着しないでください」としています。先端の小さな欠けに見えても、裏側にグルーを入れて押さえられる状態なら、そのジェルはすでに自爪から浮いています。
浮いた部分を接着剤でふさぐと、すき間に入った水分が閉じ込められて乾かなくなります。日本皮膚科学会も、爪と付け爪のあいだにすき間ができるとそこで緑膿菌が繁殖し、爪が緑色に変わることがあると説明しています(皮膚科Q&A 爪の病気 Q16)。
「くっつけたい」ときに、接着剤の代わりにできることは次のとおりです。どれもサロンに行くか、オフするまでのつなぎです。
| 困っていること | 代わりにできること | 詳しくは |
|---|---|---|
| 先端が少し欠けて引っかかる | ファイルで段差をならす(ジェルを貼り戻さない) | 対処法1 |
| 浮いたところが髪や服に引っかかる | 絆創膏などで覆って保護し、早めにオフする | 対処法3 |
| 欠けた指の見た目を隠したい | その指をオフしてから、自爪にネイルチップを付ける | 対処法2 |
| 根元や横が浮いている・取れた | 接着せず、その指をオフする。自分で難しければサロンへ | 対処法4 |
| 痛み・出血・変色(緑や茶)・においがある | ふさがずに皮膚科で相談する | ― |
ネイルグルーは「ネイルチップを貼る」ときの接着剤
ネイルグルーはネイルチップの装着などに使うネイル用の接着剤です。この記事でネイルグルーを使うのは、ジェルをオフした自爪にネイルチップを付ける「対処法2」の場面だけです。使うときは、ボトルから直接爪に出さず、チップの裏側に少量だけのせてください。量が多いと皮膚に流れやすくなり、次に説明するやけどの原因にもなります。
ネイルグルーを使う前に知っておきたい、やけどの注意
ネイルグルーは「乾くときに熱を出す」接着剤です。国民生活センターは2024年6月19日に「瞬間接着剤の使用によるやけどに注意-つけ爪用接着剤にも使用されています-」を公表し、主成分のシアノアクリレート系の物質が空気中や接着面の水分と反応して硬化する際に反応熱を発生すると説明しています(国民生活センター 発表情報)。
ジェルネイル実践記 編集部少し熱くなるくらい、と思っていました。



危ないのはこぼしたグルーをティッシュや布で拭き取ったときです。同センターの再現テストでは、ティッシュペーパーや衣類などに染みこませた場合に最高170℃近くまで温度が上昇し、すぐ硬化するため接着部分を容易にはがせなかったと報告されています。実際に、つけ爪用接着剤が手指に垂れてティッシュで拭き取り、II度のやけどで1カ月以上の通院と診断された事例が寄せられています。
- こぼしたグルーをティッシュ・コットン・衣類で拭かない(染みこむと急激に発熱する)
- 使う前に商品の表示と取扱説明書を読む。同センターの調査では、発熱に関する注意表示がない銘柄もあった
- ポリエチレン手袋を着けて扱う
- 一度にたくさん出さず、ネイルチップの裏側(自爪に当たる面)に少量だけのせる
- 熱さ・痛みを感じたら中止し、水で冷やす。水ぶくれや強い痛みがあれば皮膚科を受診する
日本ネイリスト協会も、一般のネイルユーザー向けに「ネイルグルーの塗布量が多すぎると、爪周囲の皮膚や爪の裏側にネイルグルーが流れて、カブレや熱傷等の発生要因になることがあります」と案内しています(日本ネイリスト協会「瞬間接着剤の使用について」)。少量を、皮膚に流れない場所に置く。これがリスクを下げるための基本です。
工作用のアロンアルファなど、一般の瞬間接着剤で代用しない



手元に工作用の瞬間接着剤があるのですが、これで代用できますか?



やめてください。主成分は同じシアノアクリレート系でも、爪に使うことを前提に作られていません。皮膚への付着や発熱によるやけどの危険もあるので、代用はしないでください。国民生活センターの再現テストはモノ用の瞬間接着剤6銘柄とつけ爪用接着剤6銘柄の両方で行われており、やけどのリスクはどちらにもあるとされています。剥がれたジェルの貼り戻しには、工作用・爪用のどちらの接着剤も使いません。ネイルグルーを使うのは、ジェルをオフした自爪にネイルチップを付ける場合に限り、表示どおりに使ってください。
きれいに1枚で剥がれた・取れたジェルは、貼り直さない
「形がきれいに残っているから、そのまま戻せそう」と感じるかもしれません。でも、前の見出しで説明したとおり、外れたジェルを接着剤やトップコートで貼り直すのは避けてください。日本ネイリスト協会監修の注意書きも、外れた場合はすぐにサロンへ来店するよう呼びかけています。
1枚でまるごと取れる原因には、下準備や硬化が足りず密着しきれていなかったことのほか、ぶつけた・引っかけたなどの物理的な力も考えられます。取れた指は、ほかの指に残ったジェルに合わせて無理に整えようとせず、次のように過ごしてください。
- 取れたジェルは貼り戻さず、自爪を乾かしてからネイルオイルやハンドクリームで保湿する
- 爪先が引っかかるなら、爪切りでなくファイルで長さをならす
- ほかの指に浮きがあれば、その指も早めにオフする
- 痛み・出血・変色があるときは、ふさがずに皮膚科で相談する
同じ剥がれ方をくり返すなら、後半の「ジェルネイルが剥がれる主な原因」で、下準備や硬化の工程を見直してください。
くっつけずにジェルネイルを整える方法


ネイルグルーを持っていない方もいます。そういった方はジェルネイルが欠けてしまったり、割れてしまったりした場合、どのように整えたらよいでしょうか。


大きくわけて、以下4つの方法があります。
4つの整える方法
- ネイルファイルを使って整える
- その指をオフしてから、自爪にネイルチップを付ける
- 絆創膏(ばんそうこう)で固定する
- セルフでジェルオフする方法
セルフネイルをされている方ならこの方法で爪を整えましょう。
対処法1|ネイルファイルを使って整える
1つ目はネイルファイルを使用して整える方法です。ネイルファイルとは、ネイルケアで使用するやすりのことです。


※ネイルファイルのイメージ


ジェルネイルの先端が剥がれ、爪の長さがある場合は、ネイルファイルを使用して短く削ると良いでしょう。爪が短い場合でも段差をなくして爪先を滑らかにすると引っ掛かりが減り、さらに剥がれるリスクを抑えやすくなります。


ネイルファイルには、目の粗いものから細かいものまでのグリット数があります。ジェルネイルをオフする際には80グリットを使用することが多く、爪の長さを整える際は、それより目の細かいファイルを使います。自爪にかかる部分は削りすぎないよう、150G以上を目安に、使うファイルの表示に従ってください。


使い方はネイルファイルを爪に対して45度の角度を目安に当てて削ります。ネイルファイルを往復させながら削ってしまうと振動で爪に負担がかかり、さらにジェルネイルが剥がれてしまう可能性があります。
使用する際は一定方向にかけるようにします。
長さを短くしたいときも、爪切りは使わずにファイルで整えてください。日本ネイリスト協会監修「ジェルネイルを安全に楽しむために」も「爪切りでカットすると、ジェルネイルがはがれやすくなる場合があります」としています。
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対処法2|その指をオフしてから、自爪にネイルチップを付ける
2つ目はネイルチップ/デザインチップで見た目を整える方法です。欠けたジェルの上から、グルーでチップを貼るのは避けてください。欠けた断面やすき間にグルーが流れ込むと、浮いた部分をふさいで水分を閉じ込めることになり、この記事の最初に説明した「貼り戻さない」理由と同じ問題が起きます。
チップを使うなら、その指のジェルを先にオフしてから、自爪に付けてください(オフの方法は対処法4)。日本ネイリスト協会がネイルグルーの注意として案内しているのも、ネイルチップをご自身の爪に貼り付ける場合です。
- 付ける前に、チップ・グルー(または両面テープ)の表示と取扱説明書を読む
- グルーはボトルから直接出さず、チップの裏側に少量だけのせる。皮膚に付けない
- 数日で外す前提なら、ネイル専用の両面テープも選択肢になる
- ほかの指のジェルと同系色のチップを選ぶと、見た目の差が目立ちにくい
なお、日本ネイリスト協会は「ネイルチップを取り外す際にも、適切でない剥がし方では、ご自身の爪が薄くなり傷む原因になります」とし、ネイル専用の両面テープ等の粘着剤を用いることも可能だと案内しています(日本ネイリスト協会)。外すときは無理に引きはがさず、使った製品の説明どおりに外してください。チップが自爪の形に合わない場合は、付ける前にチップ側をファイルで整えます。
対処法3|絆創膏(ばんそうこう)で固定する
3つ目は絆創膏で剥がれたジェルネイルを固定させる応急処置の方法です。根元が浮いてきて剥がれそうなときに髪の毛や衣服への引っかかりを減らしやすくなります。




ネイルグルーやネイルファイルなどの道具がなく、家庭にあるもので応急処置をするには絆創膏がおすすめです。本当の応急処置なので、時間があったらオフしたり、ネイルサロンに行き、処置してもらうようにしましょう!


使い方は剥がれたジェルネイルの部分を覆うように絆創膏を貼るだけです。皮膚に貼れるサージカルテープでも代用できます。いずれも清潔なものを短時間だけ使い、濡れたら交換してください。肌荒れや痛みが出たら中止します。ただし、絆創膏の中は密閉空間です。夏場は特に蒸れやすく、爪とジェルの間に細菌が繁殖しやすくなるため、こまめに取り替える必要があります。
粘着力の強い場合は絆創膏を取り替える際にジェルネイルも一緒に剥がれてしまい、自爪を傷めてしまう可能性があります。ジェルネイルの部分にガーゼを挟んでから固定すると、剥がすときの引っかかりを減らしやすくなります。
対処法4|セルフでジェルオフする
4つ目はセルフでオフする方法です。セルフネイルをされている方なら、欠けたり、割れたりしたらオフするのが良いでしょう。




水仕事や指先をよく使う仕事をしたあとは、部分的ではなく全体的にボロボロに剥がれてしまうこともあります。ほとんどのジェルネイルが剥がれてしまった場合、修正することが難しくなるため、できる範囲でジェルオフをしましょう。


※オフに必要な道具のイメージ


ジェルリムーバーが浸透しやすくするために、ジェルネイルの表面をネイルファイルで少し削ります。




小さくカットしたアルミホイルとコットンと市販のジェルリムーバーを用意します。アセトンで落とせるソークオフタイプのジェルかどうか、先に製品表示で確認してください。やわらかくならない場合は中止してサロンに相談します。


※リムーバー


※アルミホイル


※コットン


爪のサイズに合わせてカットしたコットンにジェルリムーバーを浸し、爪全体をアルミホイルで覆い数分置きます。




使っているリムーバーやジェルの表示で指定された時間を置いたらアルミホイルを外し、浮いた部分だけをプッシャーやオレンジウッドスティックでやさしく取ります。抵抗があるときや痛いときは削り取ろうとせず、もう一度リムーバーを浸してください。
ジェルリムーバーはアセトンなどの揮発性の溶剤です。使う前に製品表示を確認し、換気をして火気のない場所で使ってください。肌や目につけないようにし、使用後はすぐにふたを閉めます。かゆみ・赤み・痛みが出たら中止してください。




ジェルネイルがオフできたら、爪表面をバッファーで整え、ネイルオイルを馴染ませます。




ジェルネイルオフ後は爪が欠けやすくなっています。爪切りでいくと割れることがあるので、ネイルファイルで少しずつ短く整えるのがおすすめです。また乾燥もしやすいため、ジェルネイルオフ後はハンドクリームやネイルオイルをこまめに塗るのも忘れずに!
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2023年10月19日記事を更新 セルフジェルネイルをするうえでオフについて知ることはとても重要です。きちんとした手順でジェルを落としていかなければ爪に大きなダメージを…
ジェルネイルが剥がれる主な原因
ここまでの応急処置や整え方は、あくまでその場しのぎです。同じ剥がれ方をくり返すなら、原因は施術のどこかか、自爪の状態にあります。剥がれ方と原因の関係を知っておくと、次のネイルで見直す場所が分かります。
| 剥がれ方 | 考えられる原因 | 次のネイルで見直すこと |
|---|---|---|
| 数日で全体が浮く | 下準備で爪表面の油分・水分が残っていた/硬化が足りていない | 使っているベースジェルの説明どおりに下準備をし、ジェルとライトの指定時間で硬化する |
| 根元やサイドから浮いてくる | ジェルが甘皮や皮膚にはみ出したまま硬化していた | はみ出したジェルは硬化する前に取り除く。根元ぎりぎりまで塗り込まない |
| 先端から欠ける・めくれる | 先端(エッジ)までジェルで覆えていない/爪先をよく使う | エッジまで薄く塗る。シャンプーなどで爪先を立てない |
| 1本だけ取れた | ぶつけた・引っかけたなどの物理的な力 | 長さを短めに整えて、ぶつけにくくする |
| 毎回すぐ剥がれる・爪が薄い | 自爪が弱っていて、ジェルを支えきれない | 付け替えの間隔を空ける。痛みやしみる感覚があれば、いったんお休みする |
水仕事の多さや乾燥も、爪の状態に影響します。日本皮膚科学会は、水仕事の多い場合は爪の表面が薄く剥がれる二枚爪(爪甲層状分裂症)が生じやすくなるとして、水仕事の際はプラスチック手袋を着用するよう説明しています(皮膚科Q&A 爪の病気 Q6)。次の見出しで、日常でできる対策をまとめます。
剥がれないようにするために長持ちさせる方法


ジェルネイルが剥がれたり、欠けたりするのは、もともとの自爪の強度や生活習慣が関わっています。日常生活で少し気をつけると、持ちを保ちやすくなります。
水仕事は手袋を使用する
家事で水仕事をする際に素手で行うと、どうしても爪に負担がかかりやすく、剥がれる原因になります。


特に食器洗い洗剤は爪や皮膚に負担がかかります。水仕事を行う際には、手袋(プラスチック手袋など)を使用して爪を保護しましょう。
保湿をする


ジェルネイルに乾燥は大敵です。爪そのものは死んだ細胞なので、オイルやクリームで栄養が補われるわけではありません。それでも保湿は有効で、乾燥した爪は割れやすく、ジェルの端も欠けやすくなります。こまめにネイルオイルやハンドクリームを塗り、爪と爪まわりを保湿しておくと、持ちの低下を防ぐ一助になります。


ご自身でできるケアを行い、なるべくきれいな状態が保てるようにしましょう。
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爪先を使わない


ジェルネイルは先端にジェルを引っ掛けて塗っています。そのためシャンプーをする際に爪先を立てると引っ掛けている部分が取れてしまい、剥がれの原因になります。なるべく指の腹を使い、爪先を立てないように気をつけましょう。
ジェルネイルが剥がれたときのよくある質問
まとめ


今回はジェルネイルが剥がれたときに、くっつけていいのか、代わりにどう整えるのかをご紹介しました。いろいろと勉強になりましたね!


ジェルネイルが剥がれてしまうと焦ってしまうこともあると思います。そのようなときは慌てずに適切な対処法を行い、なるべく早くネイルサロンに相談しましょう。




剥がれてしまった際にそのまま放置してしまうと見映えが悪くなるだけでなく、爪に負担をかけてしまう可能性もあります。きちんと応急処置をして、きれいな指先が維持できるようにしましょう。爪に配慮してこれからもジェルネイルを思いっきり楽しんでくださいね。
















