ジェルネイルが「根元やサイドから浮いてきた」経験はありませんか。浮いた部分が髪の毛や服に引っ掛かったり、亀裂が入りやすくなったりしてしまうので、浮いてしまうととてもストレスです。
一般的にジェルネイルは、最低でも2〜3週間は浮くことはありません。1週間程度で浮いてくるようであれば、やり方そのものを見直す必要があります。
浮いてしまった部分は透明ではなくて白くなっているので、見た目ですぐに判断できますね。透明のネイルでは無い場合は見た目では気付きにくいですが、髪に引っ掛かったときなどに気付くことが多いようです。今回はジェルネイルの浮き(リフト)に関して、解説していきます。
ジェルが浮く原因と改善方法
ジェルが浮いてくる主な原因は以下の5つが挙げられます。これらを意識すると、もちが劇的に変わります。早速一つずつ解説していきます。
- ジェルのはみ出し
- 甘皮の処理が甘い
- プレパレーション不足
- ジェル塗布前の油分除去ができていない
- 先端までジェルを覆えていない
1.ジェルのはみ出し
ジェルが皮膚についたときは、その部分からすぐに浮いてきて、めくれてしまいます。特にベースジェルのはみ出しは、その上に重ねるジェルが全て同じように流れていってしまうので要注意です。
ジェルを硬化する前にはみ出した部分だけウッドスティックで取っておきましょう。大きくはみ出してしまったときは、その部分だけ拭き取るよりも、なるべく全部拭き取って、始めから塗り直すのが良いでしょう。
ジェルを硬化する前にはみ出した部分だけウッドスティックで取っておきましょう。大きくはみ出してしまったときは、その部分だけ拭き取るよりも、なるべく全部拭き取って、始めから塗り直すのが良いでしょう。
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根元ギリギリまで塗ってはみ出しそうであれば、少し隙間を開けてベースジェルを塗るとはみ出しを確実に防げます。慣れない間は隙間を作って塗り、徐々に詰めていく方法もおすすめです。
ジェルは時間が経つと流れていってしまうので、ゆっくり時間をかける場合は、1本ずつ硬化しておくと、最初に塗った指のはみ出しを防げます。
2.甘皮の処理が甘い
甘皮が残っているとそこから必ず浮いてきます。しっかりと甘皮処理することで、浮きにくくなるだけでなく、ベースジェルが劇的に塗りやすくなります。両サイドのキワも、しっかりと甘皮処理しておくと、サイドラインぎりぎりまでキレイにジェルが塗れます。
甘皮処理やキワの角質除去には「セラミックプッシャー」や「ストーンプッシャー」がおすすめです。細かい部分まで甘皮を削り落としながら、根元を押し上げて爪を長く見せられます。
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乾燥すると甘皮が増えるだけでなく、浮きの原因です。ネイルオイルやハンドクリームで保湿しておくと、甘皮や角質が出現しにくくなります。
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3.プレパレーション不足
プレパレーションとは、ベースジェルを塗りだす前の前処理のことです。ジェルをしっかり密着させるために、表面に薄く傷をいれる(サンディング)必要があります。
根元や両サイドのキワのサンディングができていないと、傷の入っていないツルッとした表面にジェルを塗ることになるので、うまく密着してくれません。そのため、サンディングできていない部分からすぐに浮いてきます。隅々まできっちりとサンディングしておくことが重要です。
サンディングを行うにはファイルが必要です。セルフネイルをするならファイルセットは一式持っておいた方が良いですね!
サンディング不要のジェルを使用している場合は必要はありません。
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4.ジェル塗布前の油分除去ができていない
ベースジェルを塗る前に爪表面の油分除去をします。これは、自爪の表面のpHを整えて、ジェルを密着しやすくするための作業です。
エタノールやプライマーで油分除去をしますが、これらが完全に乾ききっていないのに塗り出してしまうと密着力が低下します。
その部分のみ中浮き(※1)してしまうこともあるので、しっかりと乾ききったのを確認してから塗り始めましょう。
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また、爪のキワに油分が残っていると、端から浮いてきます。油分除去は端から端まで丁寧にすることが大切です。
※1・・・中浮きとは、根元や端ではなく、真ん中部分のみリフトした状態のこと
5.先端までジェルを覆えていない
ジェルは根元やサイドから浮いてくることが多いですが、先端から剥がれてくることもあります。
先端のジェルが薄すぎたり、しっかり覆えていなかったりすると、自爪とジェルに隙間ができてしまいます。爪の先端はよく使う場所なので、浮きやすいです。先端から剥がれやすい方は、先端と爪裏側に少しはみ出る程度に覆うようにジェルを塗ると、先端浮きが防げます。
浮きにくくするために日常生活で心がけること
ネイルをする上での注意点以外にも日常生活においての気を付けたい点をご紹介します!セルフジェルネイルをするならしっかり押さえておきましょう!
1.爪周りを乾燥させない
乾燥すると甘皮や角質が増えてしまい、根元やサイドからの浮きにつながります。
食器用洗剤や手洗い洗濯は指先の乾燥に直結します。なるべく手袋を使用したり、乾燥させたりしないように心がけるだけで、ジェルネイルのもちが変わります。
爪周り用の保湿ケア用品として、ネイルオイルやネイルクリームが販売されています。
ネイルオイルは保湿力・浸透力が高く、効果が期待できますね!
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持ち運びにも便利なペンタイプのネイルオイルなどもあり、こまめに活用したいケア用品です。お持ちのハンドクリームを爪周りに塗り込むだけでも保湿にもつながります。乾燥時期や湯を使う時期は、特に保湿が必要です。
2.爪先に負荷をかけすぎない
たとえば、シールやセロハンテープを剥がす作業をネイルの先端でしてしまうと、自爪とジェルに隙間ができやすくなります。
私生活ではなるべく負荷をかけすぎないことが大切です。また、先端に上からの過度な力を加えると先端が剥がれやすくなるだけではなく、根元部分も浮きやすくなります。
指先は日常生活の中でよく使う場所ですが、少しのことに気を付けるだけでネイルを長持ちさせることができます。爪先をよく使う方はなるべく短めのネイルにすると、ネイルへの負担が軽減されます。
浮いてしまったときはどうするべきか
これまで浮きの原因や浮かないための方法をお伝えしてきましたが、浮いてしまったときの対処法も併せて解説していきます。
1.浮いたまま何日も放置するのはNG
リフトした部分は隙間ができていますが、通気性がとても悪い状態です。手洗いなどで水が入り込むと、乾ききることなく長時間湿った状態になってしまいます。
爪先が湿気がある状態はとても気持ち悪いですね、、、
基本的にはジェルネイルをオフして爪先をキレイにしましょう。その湿った状態が続くと、カビ(グリーンネイル)になってしまいます。自爪の表面が緑や茶色っぽくなり、削り落とせれば問題ないのですが、奥まで浸透してしまうとジェルネイル自体ができなくなります。
梅雨の時期はカビの繁殖が早いので特に注意が必要です。
2.浮いた部分はカットするか、オフしてしまう
浮いた部分のみニッパーでカットできそうであれば、すぐにカットしておきましょう。それでも引っ掛かりは残ってしまうのでできればオフするのがおすすめです。
1度オフして、通気性を良くしてたほうが良さそうですね!
浮いた部分に、瞬間接着剤を流し込むことは衛生面にもNGです。潔くオフして、やり直す方が自爪にとっても良いです。
3.浮いた部分からめくって剥がすのはNG
無理やりめくって剥がすと、自爪表面の層も一緒に剥がすことになります。自爪が一気に薄くなってしまう原因です。
めくるのはとても痛さそうですね。。。
自爪が薄くなりすぎると、ジェルのもちが劇的に悪くなったり、少しの衝撃でも痛みを感じたりしてしまいます。めくってしまう方が早いですが、自爪がとても傷むので、ちゃんとした方法で優しくオフしましょう。
終わりに
今回はネイルの浮き(リフト)について解説しました。浮きの原因には以下の問題をしっかり確認しておきましょう!
- はみ出しの確認
- 甘皮、サンディング、油分除去
- 普段の保湿
これらをしっかり意識しておくと、3〜4週間は浮かないジェルネイルが仕上がります。リフトしにくいジェルネイルの技術を身に付け、毎月のセルフネイルを楽しんでください。
もし浮いてしまったときは無理に剥がさず放置せず、早めにオフしてしまいましょう!