セルフネイルやネイルサロンでジェルネイルを施した後、「爪が痛い」と感じたことはありませんか。ネイルサロンでもよくある悩みの一つです。せっかくのネイルを痛みで楽しめないのは悲しいですよね。

爪が痛い状態では私生活にも影響が出てしまいます。そうならないようにするにはどのような対応が必要でしょうか。



今回はジェルを付けることによって、痛みを感じる理由と原因、対処法を解説していきます。いくつかの対応方法がありますので、置かれている状況等によって対応を変えるようにしましょう!
どうして施術後は痛くなる?


ジェルネイル後に痛くなる原因はいくつか考えられます。今回は4つの原因について紐解いていきましょう!
原因1|ジェルを硬化する際に発生する「硬化熱」による継続的な痛み


ジェルネイルを硬化するためにライトを使用しますが、この際にジェルを硬化する化学反応が起こります。



ジェルネイルをするなら必ず知っておかなけばならない知識ですね!



この硬化作業の際に、塗布するジェルの量が多かったり、自爪が薄いと熱を感じやすかったり、痛みが生じます。痛みがひどい場合、ジンジンとした感覚が数日続く場合があります。
原因2|ジェル特有の縮みによる圧迫感


※カラージェルのイメージ



ジェルは硬化する際にギュッと縮まりながら固まる特性があります。ベースジェルをラインぎりぎりまで塗っても、硬化後に数mm内側に入っています。



ジェルを塗る際は少し多めに塗布するようにしますよね!



そうですね。自爪にくい込むように縮みながら密着・硬化することで、自爪に圧迫感が生じて痛いと感じます。
原因3|自爪が傷んで薄くなっている





ほかにも、アセトンによる乾燥、自爪の削りすぎによるダメージで自爪が弱くなっていると痛みを感じやすいです。ジェルは自爪の表面の傷に入り込む形で密着しています。その土台となる自爪が弱って薄くなっていると、ジェルによる負担が大きくなり、少しの衝撃で痛みます。



アセトンは特に気を付けておきたいですね。乾燥しやすいので、爪のケアは必須だと思います。



ひどい場合は冷たい・熱いなどの温度によっても痛みがあります。自爪が極度に薄いと判断する基準は、ネイルベッド(ピンク部分)が赤くなっているかで判断します。赤く見える原因は、自爪が薄すぎて皮膚の色が強く見えているという状態です。オフの際に赤くなっていないか、毎回確認しておくことが大切ですね!
原因4|厚みによる食い込み(巻き爪の方必見)



ジェルを乗せると自爪よりも分厚くなります。保護のためにも必要な厚みなのですが、この厚みが「巻き爪」の方には、特に痛みの原因につながります。



巻き爪の方はジェルネイルをする際は要注意ですね。



外部から押される圧で内側に負担がかかり、くい込むような痛みが生じます。自爪を上から見てホチキスのような形に巻いている方は、サイドのジェルを薄めにするなどの対応で食い込みを和らげることができます。



食い込み防止のためにジェルの量は場所によって変えたほうが良いということですね。
パーツの乗せすぎも痛みの原因です。薄い自爪で大きなパーツをたくさん支えることで、過度な負担がかかります。当たる面積も増えて、衝撃や圧が伝わりやすくなります。
痛くならない施術方法
ジェルネイルを施す際に、痛みを感じにくくする方法を紹介します。サロンワーク・セルフネイル別で解説してきますので覚えておきましょう!
サロンで施術する場合



まずはサロンでする場合を教えていただけますか。
ライトの出し入れに注意する





サロンで使用しているプロ用LEDライトは出力の強いものが多く、速く硬化する代わりに硬化熱が発生しやすいです。硬化熱による熱さは我慢しなくても大丈夫なので、熱さを感じそうになる前にライトから手を出しましょう。



ちゃんとネイリストさんにも一声かけたほうが良さそうですね!
出し入れすることによって、硬化熱による痛みを軽減できます。担当のネイリストに、出し入れのタイミングを聞いてみるのも良いでしょう。


痛くなりやすいことを伝える



痛みを感じやすい旨を伝え、対応してもらいましょう。ジェルの分厚さの調節やライトの入れ方など、できる限り痛くならないような施術を提案してもらえます。
状態を見てフィルイン(お直し)での施術ができるか聞いてみる



フィルインは根元部分しか削らないため、今ジェルが乗っている部分にダメージなくネイルができます。しかし、浮き方や劣化具合によってはフィルインできない、またはおすすめされないこともあるので、一度状態を見てもらってから決めましょう。
セルフで施術する場合



続いてセルフネイルをされる方はどのようなことに気を付ければよいでしょうか。
オフの際に削りすぎない





セルフネイルでオフする際、ジェルと自爪の境目を見極めるのは非常に難しい技術です。自爪を過度に削りすぎないように、自爪が見えてきた時点で慎重に削るように意識しましょう。



自爪の削り過ぎは将来的な痛みにつながりますね。とても難しいですが、慣れるまでは慎重に行いましょう。
不安な方はグリッド数の低い、比較的滑らかなファイル(180〜240)を使用すると削りすぎを防げます。
ネイルファイルセットの見本商品
出力の弱いライトを使用する





セルフネイルにスピードや手際の良さはそこまで必要ないので、LEDではなくUVライトを使用するのも一つの方法です。



最近の流行はLEDライトですが、UVライトを使用する理由を教えてください!



硬化が早ければ早いほど、硬化熱の発生が強いのが理由です。UVライトはじっくりと硬化していくため、時間はかかりますが硬化熱の波が少なく済みます。
ジェルを一度に分厚く乗せない





コーティングやパーツを埋め込む際に、一度に多くのジェルを乗せて一気に硬化しようとすると、とても熱くて痛いです。



爪を痛めてしまう原因にもつながりそうです。



特にクリアジェルは顔料などを含まない、熱さを感じるジェルなので、注意が必要です。少なめのジェルを2回に分けて硬化するなどの工夫で、分厚くかつ熱さを感じずに仕上げることができます。
痛くなってしまった際の対応と予防法



痛くなった際の対応についても解説をお願いします!
数日様子を見る



硬化熱による痛みや圧迫感は、数日たつと完治する場合があります。一時的なものでもあるので、数日様子を見て痛みが無くなればいつも通り過ごしてもらって大丈夫です。
付け替え頻度を少なくする





自爪を強く分厚く維持するために、付け替えペースを遅くする方法がおすすめです。



常に爪の状態を意識しながらオフ期間を取ることも重要ですね。



常に爪の状態を意識しながらオフ期間を取ることも重要ですね。個人差はありますが、2週間では早いので、オフは4週間前後は空けるようにしましょう。付け替えるタイミングを遅らせるとその分、新しい自爪が伸びてくるので、健康的で強い自爪の面積が増えます。



ジェルネイルの付け替えは基本的に3~4週間程度といわれています。このルーティンに乗せるようにしましょう!
浮いていたり、剥がれてきたりした際は、無理に先延ばしにする必要はありません。状態を見ながら、早すぎない付け替えを意識してください。
状態によってはサロンまたは病院で診てもらう



痛みが引かない、冷風温風でも染みる場合、少し押しただけでも痛みを感じる際はサロンに問い合わせてみましょう。



セルフネイルをされる方でもサロンに行くべきですよね。プロに見てもらうことも重要だと思います。
ネイルサロンを探す場合はホットペッパービューティーがおすすめです。サロンで対応できない状態や皮膚までダメージが浸透している場合は、病院で診てもらいます。過度な心配をせずに、まずは上記の痛くならない施術方法でジェルネイルを楽しんでください。
終わりに



今回はジェルネイルをしたことによる痛みについて解説してもらいました!以下のように覚えておくだけで、翌日の痛みに対して対処や予防ができます。
- ジェルには硬化熱が発生する特徴がある
- 自爪の薄さと、乗せるジェルの厚みによって痛みが生じる
- 施術の仕方によって痛みを軽減できる
- 自然に治る場合、痛みが続く場合があるので様子を見る
- 我慢せずにサロンや病院に相談する



痛みのストレスなくジェルネイルを楽しむことができます。ぜひ爪の状態を意識しながらジェルネイルを楽しんでみてください!