2021年10月22日記事を更新

過去に「爪を触ると痛い」「爪や周りに違和感がある」という経験はありませんか。爪の痛みは間違ったネイル方法や爪のケアが原因です。

症状によっては、病院での治療が必要になるケースがあります。爪が痛いと感じたときは、早めの対処と再発防止のための原因究明が大切です。

今回は爪を痛めてしまう原因と痛くなってしまったときの対処法を紹介していきます。
【原因】爪が痛いときの原因は大きく分けて2つ

ジェルネイルで爪が「痛い!」となってしまう原因は大きく分けて2つあります。
- 間違ったジェルネイルによって爪を傷つけて発生する痛み
- ジェル硬化時の硬化熱による痛み

間違ったジェルネイルの代表的なものとして、過度なサンディングがあげられます。摩擦熱による痛みと爪が薄くなる原因の一つともいえます。

ジェルの硬化熱は健康的な爪の人でも痛みを感じることがありますので注意しましょう。
【具体例】間違ったセルフジェルネイルが爪の痛みの原因に

ジェルネイルは正しく行えば、爪を保護し、健康的な状態にしてくれる効果が期待できます。

しかし、間違ったやり方をしてしまうと爪を痛める原因にもつながります。爪を痛めてしまわないためにも、セルフジェルネイルをする場合は正しい知識を身につけなければなりません。
過度のサンディングと塗布は爪の負担を大きくする

ジェルは、自爪をファイルなどのヤスリで削らないと密着できないようになっています。

この自爪を削る作業を「サンディング」といいますが、過度なサンディングは爪が薄くなる原因です。爪が薄くなると、折れたり、割れやすくなったりするので爪の痛みにもつながります。

また、頻繁なジェルネイルの塗り替えは爪への負担が大きいです。
ジェルネイルオフも爪を痛める原因の一つ

ジェルネイルには「ハードジェル」と「ソフトジェル」の2種類があります。

ハードジェルは、アセトンなどのリムーバーではジェルオフできないため、ファイルなどのヤスリでジェルを削り落としていくしかありません。爪表までキレイにジェルを削り落とさなければいけないので、かなりの技術が必要です。

ソフトジェルは、ジェルオフする際にアセトンという有機溶剤が入ったリムーバーを使用します。アセトンの頻繁な使用は爪を痛める原因です。
初心者の方はジェルオフの際にヤスリをかけ過ぎて自爪ごと削ってしまい、爪が薄くなってしまうことがよくあります。爪が薄くなると爪が折れたり、割れやすくなるので爪の痛みの原因につながります。
アセトン使用を控えめに

アセトンは、マニキュアやソークオフジェルをオフする際に使用するリムーバーに含まれる有機溶剤の一種です。

リムーバーに配合されるアセトンの割合が高いほど、ネイル除去力が高い反面、爪への負担も大きいといえます。アセトンは、ネイルを除去するだけでなく、爪表面の水分や油分も除去してしまうので、頻繁な使用は爪の乾燥や黄ばみなどの変色につながります。

ソークオフジェルを落とす際、使用するリムーバーにはアセトンが高い割合で含まれているものが多いことから頻繁なジェルの塗り替えはおすすめできません。ソークオフジェルのジェルオフは、最低でも2〜3週間は間隔をあけて行いましょう。
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【対策】結局「爪が痛い」ときはどうしたらいい?

爪が痛いときは、症状によって正しいケアをすることが大切です。

爪が折れたり、割れたりして痛みが出ている場合にはネイルハードナーなどで爪を保護することがおすすめ。グリーンネイルや爪囲炎の症状がある場合は、爪のケアをしてマニキュアやジェルネイルはお休みした方が良いでしょう。
1.爪を一度休ませる

爪が薄くなっている場合や変色・炎症が起こっている場合は、爪を休めなければなりません。

自己修復機能がない爪には、新しい爪が伸びてくるまで爪は元に戻りません。新しい爪が伸びるまで、何もせずに放置していると、その間までに症状が悪化する場合があります。

キューティクルオイルやハンドクリームなどで指先をしっかりケアして爪を休ませましょう。また、グリーンネイルや爪囲炎の症状がある場合は、早めに病院を受診し、適切な処置を受けてください。
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2.入念なケアと予防が大事に

もともと、爪が薄い方や良くネイルをされる方は入念なケアが大切です。

ネイルハードナーなどのコートを塗ることで爪を保護し、健康的な状態の爪への導いてくれます。
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ネイルの回数が多い方

ネイルを良くする方は、ネイルオフ後にキューティクルオイルやハンドクリームなどで指先を保湿して乾燥を防ぎます。

また、爪を切る際は長さにも注意です。長すぎると爪は折れやすく、短すぎても爪と皮膚の間から雑菌が侵入してしまいます。爪のベストな長さはフリーエッジ(爪先の白い部分)が2〜3ミリです。
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【切り替え】セルフジェルネイルはソークオフジェル(ソフトジェル)がおすすめ

セルフジェルネイルにのほとんどはソフトジェルで、アセトンでジェルオフが可能な「ソークオフジェル」と呼ばれるものです。セルフジェルネイルの主流がソークオフジェルになったのは、ジェルオフのしやすさからです。

一方ハードジェルは、ファイルなどのヤスリで削り落とすことしかできません。そのため、ハードジェルはジェルオフに技術を要します。

初心者がハードジェルに手を出してしまうと、ジェルオフの際にヤスリをかけ過ぎて自爪まで傷つけてしまう場合があります。爪を痛めてしまわないためにも、セルフジェルネイルをする場合にはソークオフジェルを選びましょう。
【気になる】ジェルが自爪に合っていないって感じる場合は

ジェルネイルは各メーカーからさまざまな種類のものが販売されていますが、それぞれ微妙に成分が異なりますので、人によって合う合わないがあります。

また、自爪が速く伸びる方や自爪が柔らかいという方は、ジェルがリフトしたり、割れやすかったり、またはグリーンネイルなどの原因につながります。

ジェルが合わないと思ったら、違うメーカーや違う種類のジェルネイルを試してみましょう。
【治療】ジェルネイルをしていないのに痛みを伴うのは治療が必要に

爪が痛いときは状態を確認して原因を探りましょう。爪が折れたり、割れたりして痛いという場合は以下が考えられます。
- もともと爪が弱い、またはネイルのやりすぎで爪自体が弱くなっている
- 爪切りなどのネイルケアの仕方が間違っている

ほかにも、外傷がなく、爪を触ると痛いという場合は爪の中に雑菌が入って炎症を起こす「爪囲炎(そういえん)」。爪が変色しているという場合は「グリーンネイル」の可能性があります。これらは、食生活や爪のケアなどによって改善する場合がありますが、症状がひどい場合には治療が必要です。

また、爪囲炎の症状に似たもので「グロームス腫瘍」があります。爪の1点が激しく痛み、爪の変形を伴う場合はグロームス腫瘍の可能性が高いです。手術による腫瘍の摘出しか改善策がありません。このような痛みを感じた場合には、早めの皮膚科へ受診をおすすめします。
【まとめ】痛みを放置するのは禁物!自分の爪を大切に

すでに生えている爪には、自己修復機能がありません。そのため、何らかの症状がある場合は爪をケアして保護するか、新しい爪が伸びてくるのを待つしか方法はありません。

何をしても爪の痛みが改善しないときは、早めに病院を受診しましょう。爪の症状は皮膚科か形成外科で診てもらうことができます。

病院によっては、巻爪なども専門的に診察してもらえるところもありますので、受診する前に確認してみてください。