ジェルネイルの持ちと見た目を良くするためには、甘皮処理が欠かせません。甘皮をきちんと処理することで、ジェルが爪に密着しやすくなり、剥がれにくくなります。
甘皮処理に使うアイテムがプッシャーです。ジェルを長持ちさせて、根元(キューティクル)周りをきれいに見せるためには、プッシャーでのケアが大切です。
ジェルネイルを施す際に、甘皮処理は欠かせない工程です。甘皮をきちんと処理できていると持ちが変わり、見た目も美しくなります。
そこで今回は、プッシャーの種類や使い方、使用する際の注意点について解説します。プッシャーを使いこなして、きれいな指先を手に入れましょう!
プッシャーとは
プッシャーとは、爪の甘皮(キューティクル)を押し上げて整えたり、削ったりする道具のことです。主にプレパレーション時に使用します。
甘皮の処理はセルフネイルにおいてとても重要です。最後の見た目の良し悪しはもちろん、リフトしにくくなる効果も見込めます。
プッシャーでケア・プレパレーションをする意味
甘皮は乾燥すると増えてきてしまい、ジェルネイルのリフト(浮き)につながるだけでなく、ルースキューティクル(爪の根元を覆っている甘皮部分)が邪魔をして栄養が行き渡りにくくなります。
適切なケアを施して、爪周りをスッキリさせておくと、さらなる乾燥を防ぐこともでき、ネイルオイルなどの保湿や栄養も直接浸透しやすくなります。
プッシャーをケア・プレパレーションすることで、そういった問題を解決できて、爪周りの状態を良くすることができるというわけですね。
ほかにも、プッシャーでのケアは根元の形を整え、爪を長く見せる効果があります。爪が長く大きくなると、指先自体が美しくきれいに見えて、印象がかなり変わります。ジェルネイルをする方も自爪派の方もキューティクル周りはしっかりケアしておくことをおすすめします。
プッシャーの種類と使用方法
プッシャーにはいくつか種類があります。今回はサロンでもセルフでもよく使われるメタルプッシャーとセラミック・ストーンプッシャーについて紹介します。
メタル・ステンレスプッシャー
メタルプッシャーは金属でできたプッシャーで、ウォーターケアにおすすめのプッシャーです。ドライケアとしても使用可能ですが、ウォーターケアの方がより効果を発揮します。
先端が硬く、しっかりと甘皮を押し上げられる一方、強い圧をかけると爪の根元や内部の爪母にダメージを与えてしまいます。
先端はそれぞれ、丸い半円形と鋭利で平らな形で作られています。半円側は根元のカーブにフィットしやすく、爪表面に付着したルースキューティクルを取り除くのに最適です。
反対側は角などのキワをピンポイントでケアでき、役割に合った形になっています。
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メタルプッシャーでのウォーターケアの方法
フィンガーボール(なければ一般的なボウルなどでも可)にぬるま湯を入れて、数分指先を浸けます。※指や爪周りがふやけていればOKなので、お風呂上がりに使用するのもおすすめです。
少しふやけて甘皮が柔らかくなったら、メタルプッシャーの丸い先端側で根元の甘皮を押し上げながらルースキューティクルを除去していきます。※自爪に対して約45度の角度で、強すぎない力で押して引いてを繰り返しながら、すべらせるように横に移動させます。
鋭利な先端側は角や端に使用します。残っている甘皮をかき出すようなイメージで動かします。
カットできそうな甘皮は、キューティクルニッパーでカットしましょう。ガーゼやティッシュなどを指に巻き付けて、爪の根元をクルクルときれいに拭き取ったら完了です。
メタルプッシャーでのケアのみで、ジェルネイルを塗布しないのであれば、ネイルオイルやハンドクリームで爪周りをしっかりと保湿をしておきましょう。
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セラミック・ストーンプッシャー
セラミック・ストーンプッシャーは主にドライケアとして使用されます。
メタルプッシャーとは違い、サンディング効果もあります。根元や角までしっかり傷が入るので、ジェルネイルの塗布前にサッとケアするのに向いています。
セラミック・ストーンプッシャーの使用方法
セラミック・ストーンプッシャーの先端は斜めにカットされているので、そのまま爪の表面に添わせると、自然に約45度くらいの適切な角度になります。根元を押し上げながら、甘皮を削り動かすようなイメージです。
セラミック・ストーンプッシャーでルースキューティクルを取り除いたらネイルブラシでダストなどを払い、残った甘皮はキューティクルニッパーでカットします。
処理が完了したら、油分除去をして完了です。
プッシャーを使用する際の注意点
メタルプッシャー、ストーンプッシャーともに使い方によっては、爪の内部や皮膚を傷つけてしまう可能性があります。
きれいにしたいがためにグイグイ強く押してしまうのはNGです。爪表面にも圧をかけすぎないように、優しく少しずつ力を加えていきましょう。
無理に押しすぎてしまうと出血のおそれがあるので、注意してください。
セルフネイルならメタル・ステンレスプッシャー
今回はプッシャーについて解説ありがとうございました!
最後に、今回の内容をまとめます。
- プッシャーにはメタル・セラミックプッシャーがあり、それぞれの用途に合わせて使い分けると良い
- ジェルをするしないに関わらず、甘皮部分をプッシャーでケアすることは、保湿・美爪につながる大切なこと
- 強く圧をかけずに優しく使用する
耐久性が高く、ネイル業界でも一般的なメタル・ステンレスプッシャーは1本は持つべきだと思います。プラスチック製だと壊れてしまったり、割れてしまう恐れもあります。練習程度ならよいですが、長く続けるならメタル・ステンレスプッシャーを持っておきましょう!