2021年10月14日記事を更新
ジェルネイルの誕生によってネイルアートがより身近な存在となりました。
セルフネイルを楽しむ人も増えているなかで「マニキュア派」と「ジェルネイル派」の論争が繰り広げられています(笑)
私が思うにマニキュアとジェルネイル、二つを比べると全く別の魅力があります。
今回はマニキュアとジェルネイルの違いについて紹介します。プライベートや仕事用で使い分けられるのが一番です。自分の環境に合わせて選ぶようにしましょう!
含まれている成分の違い
マニキュア編
マニキュアは基本的にはニトロセルロースやアクリルなどの合成樹脂を成分としており、空気に触れることで乾いていきます。
ジェルネイル編
一方、ジェルネイルはメタクリル酸エステルモノマーやアクリル酸オリゴマーなどの合成樹脂に加え、光重合開始剤が含まれています。この光重合開始剤は「光の吸収によって硬化する性質」を持っており、これを利用したのがジェルネイルです。
工程・塗り方の違い
ジェルネイルやマニキュアを爪に塗る場合はどちらもベース、カラー(2度塗り)、トップの順に塗っていきます。つまり、塗る順番に違いはありません。
ベースの役割は爪との密着を高めるほか色素沈着を防ぎます。トップは塗布したカラーを保護し仕上がりにツヤを出す役割を持っています。そしてカラーは2度重ねて塗ることでしっかりとした発色を期待できます。
基本工程はマニキュアとジェルネイルは同じですが、ジェルネイルはそれぞれの工程の間に専用ライトを照射して、ジェルを固めながら進めます。
仕上がりの違い
マニキュアと比べて硬さのあるジェルネイルは表面にツヤを出し、爪のゆがみを整えられるので仕上がりの美しさが際立ちます。
一方、マニキュアもジェルネイルに負けじと進化を遂げ、「ジェルネイルのようなマニキュア」が気軽に楽しめるようになっています。
ぷっくりとした仕上がりと透明感のあるツヤがジェルネイルの魅力です。メリットはこのツヤが長期間持続すること。表面が汚れてくすんでしまった場合でも、アセトンフリーの除光液で拭き取ると輝きを取り戻します。
ジェルネイルは粘度があり、自由に操作できるため爪の反りやゆがみ、表面の凹凸を整え美しいフォルムが作れることも人気の理由です。マニキュアの場合は自爪そのままの形を生かして塗っていくため、この美しいツヤとフォルムはジェルネイルならではですね。
マニキュア編
マニキュアの場合はトップコートを塗ることでツヤを出しますが、持続性やツヤ感はジェルネイルと比べると物足りなく感じます。ただ、最近ではジェルネイルのようなぷっくり感とツヤを出すためのトップコートも販売されており、ドラッグストアや雑貨店などでも簡単に手に入れられます。
ネイルシールやネイルスタンプを使えば簡単なアートもできるので、短期間だけネイルを楽しみたいならマニキュアで十分でしょう。
落とし方・オフの違い
マニキュアの魅力はなんといっても「オフの簡単さ」でしょう。逆に、ジェルネイルを落とすには十分な時間と正しい知識が必要になってきます。
ジェルネイル編
ジェルネイルの場合「アセトン」という専用の溶剤を使います。
表面をヤスリで削ったり、コットンを使用して浸透させたり、少しだけ技術が必要です。覚えればすぐにできそうですが、マニキュアと違って手順が多くなります。
マニキュア編
ジェルネイルに比べてマニキュアのオフはとてもシンプルです。除光液をつけたコットンで拭きとるだけで簡単にオフできます。
もちの違い
2つの大きな違いはネイルが持続する期間です。
一度塗ったネイルを長く楽しみたいならジェルネイルがおすすめですが、休日やイベントの日だけ楽しみたいという人はオフが簡単なマニキュアが適しているでしょう。
もち-ジェルネイル編
ジェルネイルが人気の理由として「もちの良さ」があります。個人差はあるものの、3〜4週間ほどもつので頻繁に塗り直す必要がありません。
もち-マニキュア編
マニキュアをキレイな状態で保てる期間は平均して2、3日程と短いです。これ以上の期間を過ぎると、ボロボロになってしまうので注意が必要です。
ただし、マニキュアはジェルネイルに比べてもちは短いですが、落とすのが簡単な点や100円ショップ、雑貨店などでも比較的安価に手に入れられることから気軽に楽しむことができます。
そうですね。反対にジェルネイルの場合、長く放置したり、爪に塗る前の下処理やオフの際に爪を傷つけてしまったりするとトラブルの原因となるため、正しい知識や技術が必要です。
強度の違い
強度面-ジェルネイル編
強度を求めるなら硬さのあるジェルネイルの方が優れています。厚みや強度が出せるので、爪が薄く欠けやすいという人や二枚爪に悩む人にもおすすめです。
強度面-マニキュア編
ジェルネイルのような厚みを出すことはできないので、爪自体を補強するという効果はあまり期待できません。
最近では「爪を強くするマニキュア」もありますが、続けることで少しずつ爪を強くしていくためのものであり、即効性はありません。
乾く時間の違い
マニキュアを塗ったとき、「完全に乾く前に触ってよれてしまった……」という経験がある人も多いと思います。
マニキュアはジェルネイルと違って塗布後の待ち時間があり、じっと待ってなくてはなりません。その点、ジェルネイルは待ち時間は必要ありませんが、硬化に注意点があります。
ジェルネイル編
ジェルネイルをライトに当てる時間は平均してUVライトなら2〜3分、LEDライトなら20秒ほどです。ジェルのメーカーや使用するライトの種類によっても異なりますが、誤った照射時間だと表面が曇ってしまったり、カラーが縮んでしまったりと仕上がりの美しさに影響があります。各ジェルメーカー推奨の照射時間を守るようにしましょう。
仕上げはトップジェルを固めて未硬化ジェルを拭き取るだけなので、マニキュアのような待ち時間は必要ありません。
マニキュア編
マニキュアを塗って、表面が乾くまでにはおよそ5〜10分かかります。さらに、マニキュアが中の方まで完全に乾ききるには1時間ほどといわれています。厚く塗ったり、アートをしたりするとさらに長い時間がかかるでしょう。
完全に乾ききるまでに触ってしまうと「よれて塗り直し……」なんてことになってしまうので慎重に過ごさなければなりません。そこで、早く乾かすために速乾性のあるマニキュアや速乾スプレーを使うと良いでしょう。また、氷水につけたり、ドライヤーの冷風を当てたりするという小技もあるので気になった方は試してみてください。
ジェルネイルとマニキュアの比較結果
もちや仕上がりの美しさが魅力のジェルネイル。セルフジェルネイルを始める場合、道具をそろえるまでに費用がかかってしまいますが、一度そろえてしまえば毎月のサロン代の節約になります。
一方、マニキュアは比較的安価かつオフが簡単なので気軽に楽しめます。費用、もち、仕上がりなどそれぞれが持つ特徴にあった選び方をすることで、魅力を最大限に発揮するでしょう。