2023年10月20日に記事を更新
爪が弱く、薄い方にとってジェルネイルは爪先のおしゃれだけでなく、「補強する」という意味でもとても便利です。しかし、「ジェルネイルをすることで爪が薄くなった」という声もあるのもご存じですか。
ジェルネイルをすることで爪が薄くなる原因は、ジェルそのものにあるわけではありません。原因となるのは間違った施術やオフの仕方です。
ジェルネイルのほかに、生活習慣の乱れが爪の薄さの原因になっている場合もありますよね!ここでは爪が薄くなる原因と丈夫で健康な爪を育てる方法について紹介していきます。
【原因】爪が薄くなるとどうなる?
爪の表面を押したときに、ゆがんだり、痛みを感じたりする方は爪が薄くなってきている可能性があります。
爪が薄くなることで、水を触ったときに冷たさがしみるように感じたり、爪が欠けやすくなったり、私生活にも支障をきたします。また、ジェルネイルをするうえでもデメリットがあります。
ジェルネイルのもちをよくするためには「土台である爪がしっかりしている」ことが重要です。薄くなった爪はジェルのもちを悪くし、硬化の際に痛みや熱を感じるなど悪影響を及ぼします。
【改善】爪が薄くなる原因を根本から改善しよう
爪が薄くなる原因は大きく分けて「ジェルネイルのやり方」と「生活習慣」にあります。細かな原因は人によってさまざまですが、多くの人が知らず知らずのうちに爪に負担をかけ、ダメージを与えているかもしれません。
爪が薄くなってきていると感じている方は、その原因を知り、根本から改善する必要があります。
原因1|間違ったジェルオフは爪に大ダメージを与える
間違ったジェルオフは爪が薄くなる大きな原因です。ジェルネイルをオフする際はヤスリを使ってジェルの表面を削る必要がありますが、このときにジェルだけでなく自爪まで削ってしまうと爪が薄くなってしまいます。
浮いてきたジェルをアセトンやヤスリを使わずに無理やり剥がしてしまうのは絶対にやめましょう。爪とジェルの間に少し隙間が空いてきたとしても、そのほかの部分は爪にしっかり密着しています。
爪は3層からなっていますが、ジェルを無理やり剥がしてしまうことで自爪の上の層まで一緒に剥がれてしまいます。以下では正しいジェルオフの仕方をYoutubeと記事で解説しています!良かったらどうぞ!
原因2|サンディングは優しく丁寧に
ジェルネイルを塗る前の下準備として行うサンディングには、ジェルと自爪の密着を高める効果があります。しかし、サンディングではヤスリやバッファーを使って爪の表面を傷つけるため、やりすぎると当然爪が薄くなってしまいます。
サンディングは力を入れず、爪の表面に軽く傷がつく程度で十分。最近ではさまざまなメーカーからサンディングのいらないジェルも販売されており、爪へのダメージが気になる方におすすめです。
現在爪が薄くなっていて、ジェルネイル出来ない方はジェルネイルシールもありますので、こちらを検討してみましょう。
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原因3|乾燥による爪への影響
爪にとって乾燥は大敵。爪が乾燥すると欠けやすくなったり、ジェルのもちを悪くしたりします。また、ジェルネイルをしている方にとって、アセトンの使用は爪をより乾燥させてしまう原因の一つです。
オフの際に使うアセトン(溶剤)は揮発性が高く、長時間放置したり、頻繁にアセトンオフを繰り返したりすると、爪が乾燥し弱くなってしまいます。アセトンは爪に大きなダメージを与えてしまうため、使う頻度や扱いには十分に注意しましょう。
原因4|爪切りは二枚爪の原因になりうる
二枚爪とは、別名「装甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう)」といわれ、3層からできている爪の層が剥がれてしまうことです。
爪切りを使って爪を切ると、爪が欠けやすくなったり、二枚爪になったりする原因につながります。二枚爪になると爪が薄くなり、爪の先端が衣服や髪の毛に引っかかりやすくなったりするので見た目も美しくありません。
隙間に菌が入り込み炎症を起こしてしまう心配もあります。爪切りは爪の強度を弱めてしまうことも覚えておきましょう。
【育成】丈夫な爪を育てるためには
爪が薄くなる原因をいくつか紹介しましたが、ジェルを塗るときや日常生活の中でちょっとしたことに気をつけるだけで、丈夫で健康な爪が育ちます。
そこで簡単にできる対処法をいくつか紹介します。丈夫な爪でジェルネイルをもっと楽しみましょう。
育てる方法1|爪切りは使わずヤスリで爪を整える
丈夫な爪を育てるためには、爪切りの使用はあまりおすすめできません。爪の長さや形を整えたい場合はヤスリの使用が適しています。
伸びた爪を大幅に短くしたい場合は、先端のみ爪切りを使い、あとはヤスリで整えていきます。また、ヤスリを使うときは「往復がけ」はNG。一方向に動かし、力を入れずに少しずつ爪の形を整えていきます。
仕上げにバッファーを使うと、引っかかりがなくなり、滑らかに仕上がります。初めはやりづらく感じるかもしれませんが、慣れてしまえば簡単に整えられます。
ちょっとした「欠け」や「引っかかり」をサッと整えられるので便利です。爪ヤスリは比較的安く売ってあるので、ジェルネイル関わらずセットで持っておきましょう。
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育てる方法2|ネイルオイルで乾燥を防ぐ
爪にとって「乾燥は大敵」と説明しましたが、乾燥を防ぐためにはネイル(キューティクル)オイルがおすすめです。
ネイルオイルは爪専用の保湿オイルで、爪のまわり(キューティクル)に少量のオイルをつけ、指で優しくもみ込むようになじませることで乾燥を防ぎます。
手軽に爪の乾燥対策ができるネイルオイルは一本持っているととても便利です。特に、水仕事のあとやお風呂上がり、就寝前のケアがおすすめ。気になったときにサッと塗るクセをつけておくと、丈夫な爪へと近づきます。
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育てる方法3|簡単マッサージで指先の血行をよくする
爪を形成する組織は細胞分裂によって成長するため、血液中からエネルギー源となる栄養をたくさん吸収し、細胞分裂を促進することで健康な爪を育てることにつながります。そのためには、指先の血行を良くするマッサージが効果的です。
マッサージはクリームやオイルを使って、指の根本から指先にかけて弧を描くようにクルクルともみほぐしていきます。ついでに爪周りの皮膚(キューティクル)にも優しくもみ込んであげると保湿効果もアップします。
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育てる方法4|栄養バランスの良い食事で爪の栄養を補う
丈夫な爪を育てるためには栄養バランスのいい食事を取ることが大切です。
爪の主成分はケラチンという繊維状のタンパク質。そのため、肉・魚・大豆製品などタンパク質を多く含む食品を取ることで補えます。鉄・亜鉛などのミネラル類、ビタミンA・ビタミンBなどのビタミン類も爪に必要な栄養素です。
全てを毎食摂るのは難しいですが、普段から栄養が不足しないよう、バランスのいい食生活を心がけることで爪の健康につながります。
育てる方法5|生活習慣を見直そう
爪は「健康のバロメーター」といわれ、体調や生活習慣の影響を大きく受けています。
先天性のものもありますが、後天性のものでは乾燥・栄養不足・内臓疾患など、さまざまな症状が爪に現れるといわれます。
病院に入院する際、体調を知る目安として「ジェルネイルはしないように」と言われることもあるほどです。爪を健康に育てるためにも、日頃の生活を見直し、規則正しい生活、バランスのいい食事を心がけましょう。
【ポイント】頑丈な爪に関係するハイポニキウム
指の先端・爪の裏側をくっつけている皮膚を「ハイポニキウム」といい、爪の下に細菌やその他の異物が侵入するのを防ぐ役割があります。
このハイポニキウムが伸びていると形のきれいな縦長の爪に見えます。かつ、爪を支える部分が多くなるため、折れにくく丈夫な爪になります。
ハイポニキウムを伸ばすためには、深爪にせず、爪の白い部分が2、3mm程度伸びている状態を保つのが効果的。また、爪切りの衝撃が負担となるため、ヤスリを使って形を整えます。ハイポニキウムは皮膚のため、乾燥すると剥がれてしまいます。爪の根本や皮膚と同じように保湿を心がけましょう。
【工夫】爪が薄い人でもジェルネイルを楽しむ方法
爪が薄い方は、爪の補強や保護という意味でもジェルネイルがおすすめです。薄い爪でもジェルネイルを楽しみたい方は、サンディングのいらないジェルやオフが簡単なジェルを使うといいでしょう。
ただし、爪が傷んだ状態でのジェルネイルは、ジェルの持ちを悪くしたり、さらに爪にダメージを与える原因になったりします。爪は髪の毛と同じ死滅細胞なので一度薄くなった爪が厚くなることはありません。
ジェルネイルのやり方や生活習慣に気をつけて爪への負担を減らし、時間をかけて健康な爪に生え変わるのを待つ必要があります。また、爪が薄い方はジェルを硬化する際にライトによる硬化熱を感じやすい傾向にあります。理由は爪が薄いことで、熱が自爪に伝わりやすくなるからです。
少しでも違和感や熱を感じる場合はライトの外に漏れる光に当てながら少しずつライトの中に入れると熱さを抑えられます。
【終わりに】丈夫な爪でジェルネイルをもっと楽しみましょう
今回は爪が薄くなってきた原因と丈夫で健康な爪を育てる対策方法について解説いただきました!
爪が徐々に薄く、弱くなってきていると感じている方はジェルネイルのやり方や生活習慣を一度見直してみるといいでしょう。実は、知らず知らずのうちに爪に負担をかけているかもしれません。
「丈夫な爪は1日にしてならず」。爪は、速い人でも1カ月で5mm程度しか伸びないため、爪の大きさにもよりますが完全に生え変わるには3カ月〜半年以上はかかります。日々の生活のなかで、爪への負担を減らすことを意識し、健康な爪を育てることで、ジェルネイルを長くキレイに楽しめます。