爪が一カ月で伸びる速さは、平均して2〜3mmといわれているので、ジェルネイルをつけてから3、4週間たつ頃には爪の根本に2,3mmほどの隙間があいてきます。
また、爪が伸びる速さは季節や年齢などによっても異なります。
ここでは爪が伸びて隙間が気になるときに、簡単にできる対処法や隙間が気になりづらいデザインを紹介します。
ジェルネイルと皮膚の間に隙間ができてきた
ジェルネイルの魅力は「持ちが良い」ことがあげられますが、爪が伸びてくるとどんどん上に上がり、根元に隙間ができてきます。
長い期間放置してしまうと、隙間が大きくなり、見た目も美しくありません。
ジェルネイルをせっかくキレイに塗ったのに、伸びてきてしまうのがもったいないと感じるかもしれませんが、ちょっとした一手間で、伸びてきても見栄えをよくできます。
隙間が目立つまでの時間
ジェルネイルをつけて2週間ほどたつと根本の隙間が気になるようになり、3週間を超える頃にはより目立つようになるでしょう。
また、年齢や日頃のお手入れによっても変わります。
1ヶ月以上たつと、爪の伸びだけでなく、リフト(※1)やグリーンネイル(※2)など爪トラブルの原因となるため、オフまたは付け替えを行いましょう。
いずれも、詳細は後述していますので、記事下部までご覧ください。
見栄えをよくする簡単な対処方法
伸びてきた爪
ジェルと自爪の隙間が気になってきたときは、上から隙間を埋めるように塗り直すと隙間が目立ちづらくなります。
特に「フレンチ」や「グラデーション」など根本がクリアなデザインは、より自然に隙間をカバーできます。
しかし、ジェルネイルが自爪から浮いてくる「リフト」が見られる場合は、グリーンネイルなど爪トラブルのリスクが高まるためおすすめできません。
隙間にベースコートを塗って段差をなくす
ジェルネイルと自爪の隙間が空いてきた部分を埋めるようにベースコートを塗ります。
ジェルネイルと自爪の境目をヤスリやバッファーを使ってならすと、段差がなくなり、より自然に仕上がります。
元の色に合わせたジェルを塗る
その場合は、同じ色のカラージェル、または似ているカラーで隙間を埋めることで対処できます。
「うまく隙間が埋められない」という方は、ストーンやラメなどを追加し境目をカバーする方法もおすすめです。
トップコートで仕上げ
ベースジェルやカラージェルを塗って隙間を埋めたら、トップジェルを根元から爪先まで全体に塗って仕上げます。
そうすることで埋めた部分との段差を自然に整えられます。また、塗りたてのツヤも復活します。
もともと塗っているジェルの上から重ねるため、厚塗りにならないように注意しましょう。
爪の負担を軽減させる「一層残し(フィルイン)」とは
爪が傷んでしまう原因はいくつかありますが、ジェルネイルをオフするときのファイリングやアセトンによって爪にダメージを与えてしまう場合があります。
爪が傷んでしまうと、ジェルネイルの持ちが悪くなったり、爪トラブルを起こし、健康な爪に生え変わるまでジェルネイルができまくなったりします。
そんなジェルオフのとき、爪への負担を減らすために行う「フィルイン(一層残し)」という方法があります。
フィルインの方法
フィルインは、ジェルネイルの付け替えのときに、トップジェルとカラージェルをヤスリで削り、ベースジェルだけを残した状態で、上から新しくジェルを重ねていきます。
ベースジェルと根本の間にできた隙間を埋めて塗っていくのがポイント。
しかし、ベースジェルと自爪の間にリフトがみられる場合は、その部分を削りおとすか、一度オフする必要があります。
フィルインをする場合は、ハードジェルが使われることが多いです。
一層残しは難易度が高い
フィルイン(一層残し)はベースジェルを残してオフする必要があるため、難易度は高めです。
また、ヤスリを使ってオフするので、やり方を間違えると余計に爪を傷つけてしまう場合もあります。
フィルインを行う場合は、通常より密着性の高いジェルを使用するので無理やり剥がす行為は爪をボロボロにしてしまうので避けましょう。
アセトンを使わないから爪へのダメージがおさえられる
フィルインの1番の魅力は「アセトンを使わない」ということです。
ジェルオフするために使用するアセトンという溶剤は、揮発性が高く、爪や爪周りの皮膚へのダメージが大きいといわれています。
アセトンを使用することによって乾燥しやすくなり、爪が欠けやすくなったり、ささくれができやすくなったりします。
フィルインはアセトンを使わない点やベースジェルを残した状態で、上から重ねていくので自爪を削る部分が少なく、爪へのダメージを最小限におさえられるところが魅力です。
伸びてきても隙間が目立たないでデザインがおすすめ
比較的、根元から全体に塗る「ワンカラー」は伸びたときにジェルと自爪の隙間が気になりやすいです。
また、ワンカラーでもベージュ系の肌なじみのいい色やクリア系のカラーは、伸びてきたときの隙間が気になりづらいのでおすすめです。
先端に向けて色を重ねる「グラデーションネイル」
先端にかけて徐々に色を重ねて濃くなっていく「グラデーション」は根本が透明なので、伸びてきたときの隙間が気になりづらいデザインです。
クリアジェルを混ぜて薄くしたカラーを3回に分けて、先端が濃くなるように重ねていきます。
色味が濃いカラーのグラデーションは少しコツが必要ですが、ラメやベージュ系のカラーは比較的簡単にできるのでおすすめです。
シンプルながらもツヤツヤな仕上がり「クリアネイル」
全体をクリアジェルで仕上げる「クリアネイル」なら伸びてきたときの隙間がほとんど気になりません。
クリアだけでも、ジェルネイルならではのツヤが楽しめます。
また、強度が出せるので爪が弱い方、シンプルなネイルしかできないという方にもおすすめです。
上品な仕上がりが人気の「フレンチネイル」
フレンチネイルは、先端に弧を描くように塗っていくデザインで、爪が長くキレイに見える「縦長効果」があり、上品な仕上がりが人気です。
根元が透明なので、隙間が気になりづらいです。
筆を使ってフレンチラインを書いていくので、少し難しく感じるかもしれませんが、フレンチをキレイに描くためのガイドシールを使うと簡単にできます。
また、境目にラメでラインを引くと、がたつきが隠せるので、見た目がキレイに仕上がるのでおすすめです。
ジェルネイルは3〜4週間でのオフがおすすめ
ジェルネイルのもちは3、4週間ほどですが、浮いてきたり、引っかかりが気になってきたりする場合はすぐに対処する必要があります。
また、キレイに付いている状態でもオフせずに長い期間放置してしまうと、衛生的にもよくありません。
ジェルネイルを放置し続けると、爪の欠けや、グリーンネイルやリフトの原因です。ジェルネイルは必ず3、4週間でオフ、または付け替えをするようにしましょう。
おさらい1:爪トラブルの原因となる「リフト」ってなに?
ジェルネイルと自爪の間に隙間ができて浮いてくることを「リフト」といいます。
ジェルネイルがリフトしてくると、隙間に髪の毛やゴミが引っかかったり、水や細菌が入り、爪のトラブルを起こしたりします。
トラブルを防ぐためにも、リフトしてきた場合は、オフやリペアなどできるだけ早く対処する必要があります。
おさらい2:グリーンネイルってなに?
ジェルネイルをしていて多くの人が経験するトラブルに「グリーンネイル」というものがあります。
グリーンネイルは爪のカビのようなもので、自爪が緑色に変色してしまいます。
ジェルネイルがリフトして隙間ができた部分に水やゴミが入ることで、細菌が繁殖しグリーンネイルになりやすくなります。
グリーンネイルになってしまうと、他の健康な爪に感染してしまうリスクがあるため、治るまでジェルネイルはできません。
緑色に変色している部分が伸びてきて、無くなるのを待ってからジェルネイルを塗りましょう。
症状がひどい場合は、皮膚科を受診する必要があります。
トラブルも防ぐ完璧な対処法はジェルネイルのオフ
爪が伸びてきたり、リフトしてきたりした場合の対処法を紹介しましたが、トラブルを防ぐのに最善な方法は「ジェルネイルをオフする」ことです。
ジェルオフは爪を傷めると思われがちですが、正しい方法で行えば、爪へのダメージをおさえられます。
爪トラブルを起こすと、ジェルのもちが悪くなるだけでなく、場合によっては健康な爪になるまでジェルネイルができなくなることもあります。
爪へのダメージをおさえ、ジェルネイルをたくさん楽しみましょう。