「マニキュアではできない」ぷっくりとしたツヤツヤな仕上がりが魅力のジェルネイル。サロンで施術してもらえばとてもキレイに仕上がりますが、お財布に厳しい料金ですよね。
セルフジェルネイルなら道具をそろえてしまえば、サロンで施術してもらうよりも費用を抑えられます。
「道具をそろえたいけど何が必要なのかわからない……」「少しずつ購入して揃えていきたい」というお悩みを解決するために、セルフジェルネイルに必要な道具やあると便利な道具について紹介します。
【知識編】セルフジェルネイルを行うためには何が必要?
セルフジェルネイルを行うにはさまざまな道具が必要ですが、主に4つの種類に大別できます。
- 下準備に必要な道具
- セルフネイルを行うときに必要な道具
- ジェルネイルを落とすための道具
- あったら便利な道具
今回はそのなかでも用意しておきたい道具を紹介します。使い方と注意点もページ下部にまとめていますのでそちらも確認しておきましょう。
爪を整える道具
エメリーボード
ファイル
バッファー
- エメリーボード
- ファイル
- バッファー
- プッシャー
エメリーボードやファイル、バッファーは爪を整えるためのやすりです。
さまざまな種類があり、「G(グリッド)」と呼ばれる目の粗さを表すものがありますので、購入前に必ず確認しておきましょう。
プッシャー
プッシャーは爪の甘皮をキレイに処理するために必要な道具です。「メタルプッシャー」や「ストーンプッシャー」と呼ばれたりもします。ほかにも甘皮をカットする「キューティクルニッパー」も必要ですね。
爪をキレイに見せるための道具
ジェルネイルライト/硬化ライト
カラージェル
クリアジェル
クレンザー
- ライト
- ブラシ
- クリアジェル
- カラージェル
- ワイプ
- クレンザー
これらの道具はセルフネイルをするうえで必ず必要です。
ライトはネイルを硬化するために使用し、そのためにはジェルは欠かせません。ほかにもデザインを整えるブラシやワイプ、クレンザーといった道具は必要不可欠です。
ジェルネイルを落とす・オフするための道具
リムーバー
コットン
ファイル
アルミホイル
- リムーバー
- コットン
- ファイル
- アルミホイル
ジェルネイルの持ちは3~4週間程度です。その期間が過ぎたら必ずジェルオフする必要があります。
リムーバーやコットン、ファイルなどを使用してジェルオフを行いましょう。
必要な道具をそろえ、後から買い足すこと
ご自宅で簡単に用意できるものからジェルネイル専用の道具まで幅広く、セルフジェルネイルを本格的に始めようとすると、面倒に感じてしまうかもしれません。
ジェルネイルを純粋に楽しむだけならば、ある程度の道具をそろえれば簡単に始められます。少しずつ自分に合ったものを購入するのも良いでしょう。
ほかにもジェルネイルのスターターキットもあります。一からすべて揃える場合はコスパが良いのでそちらも検討しましょう。
【下準備編】下準備に必要な道具の使い方
ジェルネイルは、下準備をしないとジェルが爪から剥がれて浮いてきてしまうことがあります。このような現象を「リフト」といいます。
リフトしないようにするためには、爪の甘皮(キューティクル)の除去やジェルを塗る前に爪表面の凹凸を滑らかにするバッフィング、爪の表面を粗削りして爪とジェルの密着度を高めるサンディングが必要です。
また、爪の長さや形を整えることを「ファイリング」といい、ファイリングの良し悪しがジェルネイルの仕上がりを左右するといっても過言ではありません。
ファイリング、バッフィング、サンディングに適した道具を使用することで、自分の爪を傷つけることなく、ジェルネイルをキレイに長持ちさせることができます。
エメリーボード
エメリーボード
エメリーボードは爪の長さや形を整えるファイリングで使用する「やすり」のことです。
爪に負担がかからないように力がかかりすぎない薄い造りにすることで、爪先のお手入れがしやすく、爪の長さや形を整えやすいです。また、紙製や木製、ガラス製などさまざまな種類があります。
ジェルネイルに使用するエメリーボードやファイルなどのやすりはG(グリッド)で目の粗さを表します。数字が大きければ目が細かく、小さければ目が粗いです。爪切りでも代用できますが、2枚爪の原因になるのでエメリーボードを使用した方が爪への負担を減らすことができます。
セルフジェルネイルに使用するエメリーボードは「150~220G」がおすすめ。
ネイルファイルセットの見本商品
ファイル
ファイル
ファイルは、爪表面の凹凸を滑らかにするバッフィングで使用するやすりのことです。「ソフトファイル」と「ハードファイル」の2種類があります。
ソフトファイル
ソフトファイルは、スポンジのようなやわらかい素材で作られていますので、バッフィングやエメリーボードで削ったところを滑らかにできます。
ソフトファイルでバッフィングをする際には「180~240G」がおすすめです。また、ソフトファイルであればGを調整することでサンディングにも使用できます。
ハードファイル
ハードファイルはアクリル製の硬い素材でできており、人工爪などの硬いものの形を整えるのに適したやすりです。
セルフジェルネイルではバッフィングにソフトファイル、ジェルを落とすときにハードファイルを使用します。
ネイルファイルセットの見本商品
バッファー
バッファー
バッファーは、爪の表面を粗削りし、爪とジェルの密着度を高めるサンディングに使用するやすりです。
スポンジ状の素材でできており、やわらかく弾力があるので爪全体にあてやすく、サンディングに適しています。
Gが小さいものを選ぶと目が粗くなりすぎ、爪表面を削りすぎたり、爪が薄くなってしまったりすることがあるのでGは「180Gほどがおすすめ」です。220~280Gのバッファーであれば、バッフィングにも使用できます。
ネイルファイルセットの見本商品
プッシャー
プッシャー
プッシャーは甘皮(キューティクル)を除去するのに使用する道具です。
甘皮の処理は完成時の見た目やジェルの持続(甘皮を処理することでリフトしにくくなる)に影響するので、しっかりと処理することをおすすめします。
甘皮の処理に失敗してしまうと出血することもあるので、慣れないうちに切れ味が良く使いやすいプッシャーで練習するのが良いです。また、ジェルを落とすときにも使用するプッシャーは必ず1本は持っておきましょう。
キューティクルニッパー・プッシャーセットの見本商品
【実作業】ジェルネイルをする際に必要な道具の使い方とコツ
ジェルを塗るときにはクリアジェルとカラージェル、ジェルを塗るための筆、硬化させるためのライト、さらにジェルが未硬化タイプであればクレンザーやワイプが必要です。
各道具にさまざまな種類があり、組み合わせ次第ではジェルがキレイに固まらないこともあるので、性質をしっかり把握して道具をそろえていく必要があります。
ジェルネイルライト
硬化ライト
ジェルネイルライトはジェルを硬化させるために使用する道具です。
ライトにはW(ワット)数があり、W数が大きければ大きいほどジェルの硬化時間が短く済みます。しかし、肌への負担が大きくなるので、最初のうちは大きすぎるW数のライトは避けたほうが良いです。
また、形状には指5本をまとめて入れられる「置き型」と1本ずつ硬化させる「ペン型」があります。
UVライトとLEDライト、CCFLライトの3種類
ライトには「UVライト」と「LEDライト」「CCFLライト」の種類/タイプがあります。
UVライトは紫外線です。LEDライトは可視光線なので肌への負担が少ないです。CCFLライトは新しい技術を使用したライトです。また、UVライトはジェルの硬化時間が2~3分かかるのに対してLEDライトは10~15秒で硬化します。
ジェルネイル業界の流れとしてLEDライトが主流になってきています。こだわりがなければ、カラージェルとライトともにLEDライトで対応できるものでそろえておいた方が無難でしょう。
ジェルネイルライト・硬化ライト
ジェルによっては固まらないものもある
ジェルにはUVライトで固まるものとLEDライトで固まるものがあるので、手持ちのジェルと合うか確認しておきましょう。
本体価格はUVライトよりもLEDライトの方が高価ですが、それを補うほどのメリットがあります。最近ではLEDライトで固まるジェルが主流になってきているので、初めてのライトは6~8WのLEDライトがおすすめです。
ただし、楽天市場などで販売されているLEDライトのほとんどが24~48Wのパワーのある商品ばかりです。気に入った商品がない場合はW数を大きい商品を購入するのも良いでしょう。
ブラシ
ブラシ/筆
ブラシはジェルを塗るときに使用します。筆先は以下3つが代表的であり、オーソドックスです。
- フラット(平筆)
- アンギュラー(斜め筆)
- アート筆(細筆)
フラットさえあれば、セルフジェルネイルを始められますが、フレンチネイルやアートネイルなどのアレンジに挑戦する場合はアンギュラー、アート筆が必要です。
ほかにも、メイクブラシで代用可能ですが、毛束感や質感が全く違うので初めてのうちはよりキレイに塗ることができるジェルネイル用ブラシを購入することをおすすめします。
使用後にそのまま保管しておくと、拭き取り切れなかったジェルが自然光で固まってしまうこともあるので、余裕のある方はブラシキャップが付属したものを選ぶと良いでしょう。最悪ブラシキャップはアルミホイルでも代用できるので持っていなくても心配ありません。
ネイルブラシセット見本商品
クリアジェル
クリアジェルはベースやトップコート、ストーンなどを付ける際の接着剤として使用する透明なジェルです。
カラージェルやホログラムなどを混ぜることでオリジナルのジェルを楽しめます。ジェルには「未硬化」と「完全硬化」があります。未硬化はライトで硬化しても完全には硬化せず、爪表面に硬化しきれなかった未硬化ジェルが残ります。
ベースコートの段階では硬化後、未硬化ジェルの上からカラージェルを塗ります。(ジェルは性質上ざらざらした面かベタベタした面にしか定着しません)
トップコートとして使用
仕上げのトップコートとして塗布した場合は、硬化後の未硬化ジェルをクレンザーとワイプでふき取らなければいけません。
完全硬化はライトで硬化させると完全に硬化するため、トップコートとして塗布する場合は、クレンザーでのふき取りが不要です。
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ベースコートとして使用
ベースコートとして使用した場合は、硬化後にサンディングをしてジェル表面をざらざらにする必要があります。
ジェルの容器にも「コンテナタイプ」と「ポリッシュタイプ」の2種類があり、ポリッシュタイプはマニキュアのようにブラシが付属しています。
注意点としてコンテナタイプは、沈殿分離するので使用前にしっかり混ぜ合わせてから塗布しないとムラの原因になってしまいます。
クリアジェルの見本商品
カラージェル
カラージェル
カラージェルは、その名の通り色のついたジェルです。単色、ラメ、グリッター入りなどさまざまな種類があります。
カラージェルにも「コンテナ」と「ポリッシュ」タイプがあり、こちらのコンテナタイプも塗布する前にしっかり混ぜないと色ムラの原因になってしまうでしょう。クリアジェルと同じく、未硬化と完全硬化があります。
カラージェルは2種類に分けられる
ジェルはハードジェルとソフトジェルの2種類に分別されます。いずれもメリット・デメリットがありますので、自分に合ったものを選びましょう。
ハードジェル
ソフトジェル
また、ハードジェルとソフトジェルには、UVランプもしくはLEDランプのどちらかでしか固まらないものや完全硬化と未硬化のようなジェルの固まり方が異なるものなど、さまざまな種類が販売されています。
カラージェル(ポリッシュ型)商品
カラージェル(コンテナ型)の見本商品
ワイプとクレンザー
ワイプとクレンザーは、未硬化ジェルのふき取りに使用する道具です。クレンザーをスポンジのような素材でできたワイプに含ませてふき取ります。
ほかにも自爪の油分の除去、ブラシのクリーニングに使用できます。ワイプは毛羽立ちしないものであればメイク用のコットンでも代用可能です。
コットン・ワイプの見本商品
【ジェルオフ】ジェルネイルを落とすための道具
ジェルは性質上、マニキュアのようにリムーバーだけでは落とすことができません。ハードジェルではジェル表面にやすりをかけて物理的に削り落とします。
セルフジェルネイルで主流になっているソフトジェルの場合は、ジェル表面を粗削りしてから専用のリムーバーを浸透させてジェルを落とします。
リムーバー
リムーバー
リムーバーはソフトジェルを落とすための専用の溶剤です。成分にアセトンが入っており、アセトン100%とアセトン入り(爪保護成分等が配合されているもの)があります。
アセトン100%のリムーバーはジェルオフしやすい反面、爪への負担が大きいです。逆にアセトン入りの場合、アセトン100%のものよりジェルの落ちは控えめですが、爪への負担が少なくなっています。
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コットン
コットン
コットンはリムーバーを含ませてジェルを落とすのに使用します。
ジェルを落とすために使用するので、どんなタイプのコットンでも使用可能です。リムーバーを十分に染み込ませるために厚手がおすすめ。
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ファイル
ファイル
ファイルはジェルにリムーバーを浸透させやすくするために、ジェル表面を粗削りするのに使用します。Gが高いものだと、ジェルを削ることができないので180Gほどのハードファイルがおすすめです。
ネイルファイルセットの見本商品
アルミホイル
アルミホイル
アルミホイルはジェルにリムーバーがよく浸透するようにコットンごと指に巻いて使用します。
リムーバーの成分であるアセトンは揮発性が高く、蒸発しやすいのでアルミホイルを巻いて蒸発を防ぎます。家にあるものを使っても問題ありません。
アルミホイルの見本商品
【自爪ケア】よりキレイなネイルを目指すためには?
ここまでで紹介してきた道具をそろえれば、十分にセルフジェルネイルを始めることができます。ただし、ジェルネイルをキレイに見せたいなら自爪のケアも欠かせません。
爪に関する悩みを解決
セルフジェルネイルをする以前から「爪に凹凸がある」「爪がぼろぼろで薄い」など悩みがある方はネイルケア専用の道具で解決しましょう。
爪の乾燥や薄さのような症状は、ハンドクリームなどの保湿剤でケアしがちです。しかし、皮膚と爪は成分が異なるので、ネイル専用の「ネイルオイル」や「ネイルクリーム」などでケアするようにしましょう。
ネイルオイルやネイルクリームは、ジェルネイルオフ後のケアにも使用できるのでおすすめです。
ネイルオイルの見本商品
多くの道具のなかから自分にとって必要なものを見つける
ここまでセルフジェルネイルに使用する道具を紹介してきましたが、道具ひとつだけでも幅広い種類の製品があります。
道具それぞれにさまざまな種類があると初めての道具選びは迷ってしまうことでしょう。まずは、どんなジェルネイルをやりたいのかを考えて、そのネイルができる必要最低限の道具をそろえることが大切です。
【コスパ編】初心者におすすめのジェルネイルキット
「必要な道具はわかったけど、初めからすべてをそろえるのは大変」という方には必要な道具をひとつにまとめたジェルネイルキットがおすすめです。
セルフジェルネイルに必要な道具が一通りそろっているので、ジェルネイルをすぐに始められます。道具を一つひとつそろえていくよりも低価格に抑えられるのも魅力的です。
各メーカーからさまざまな種類のジェルネイルキットが発売されているので、そのなかで自分に合ったものを選びましょう。
ジェルネイルスターターキット/ジェルネイルキットの見本商品
【まとめ】出費を抑えつつジェルネイルを楽しめる!
ジェルネイルはマニキュアに比べて、用意しなければいけない道具がたくさんあります。必要な道具をそろえるのは大変ですが、そろえてしまえばサロンで施術するよりも費用を抑えてジェルネイルを楽しめます。
各道具にはさまざまな種類のものがあるので自分にあったものを選ぶことが大切です。自分では選べない、初めからそろえるのは面倒という場合は、必要な道具がすべてそろっているジェルネイルキットを選んでみるのも良いでしょう。
自分にあった道具をそろえて、ぜひセルフジェルネイルを始めてみてください。