今まではネイルサロンで施術を受けるのが一般的でしたが、最近ではすぐに始められるセルフジェルネイルキットも販売されており、 自分でジェルネイルを楽しむ人も増えてきています。
そこで、今回はジェルネイルの特徴や注意点をまとめ、安全に楽しむコツをご紹介します。
ジェルネイルとは

ジェルネイルとは、アクリル樹脂を材料とした「ジェル」と呼ばれる液を専用のUVライトやLEDライトを照射し、ジェルを硬化させながら、装飾を楽しむファッションネイルのことです。
「爪が傷んでしまうのではないか」という声も多く聞きますが、正しい知識と日頃のケアで爪への負担を減らし、長くジェルネイルを楽しめます。
セルフジェルネイルキット
ジェルネイルの魅力

ポリッシュの場合、2〜3日するとカラーが剥げてしまったり、乾く前に触ってヨレてしまったりという経験がある方も多いのではないでしょうか。
しかし、 ジェルネイルは個人差はあるものの、通常であれば3〜4週間ほど持ち、厚みもあるため爪をしっかり保護してくれます。
また、専用のライトを照射して固めるため、指先を使ったり手を洗ったりしても問題ありません。
ジェルネイルは爪先のおしゃれのためだけではなく、爪が薄くかけやすいという方の爪の補強にも使えます。
さらに、ポリッシュでは出せないジェルネイルならではの”ツヤ感”も人気です。
デザイン無限大!色を重ねることで豊富なデザインを演出

ジェルを塗る際の操作性に優れており、手書きのアートやシール、パーツなどアイディア次第でデザインは無限大に広がります。
ハードジェルを使えば大きなパーツもしっかり固定でき、生活の中で取れてしまう心配が少なくなります。
また、ジェルネイルはポリッシュと比較しても粘度があり、反っている爪や爪表面の凹凸もある程度カバーしてくれるため、美しいフォルムに仕上げることができます。
どのぐらい持つの?ジェルネイルの寿命

仕上がりの美しさや持ちの良さが人気のジェルネイルですが、平均的な持ちはどれくらいなのでしょうか。
ポリッシュと比べて時間も料金も多くかかるジェルネイルだからこそ、できる限り綺麗な状態を保ちたいですよね。
ジェルネイルの寿命は1ヶ月程度が限界?

しかし 、なかには「1週間前後で取れてしまう……」という方もいらっしゃいます。
ジェルネイルが取れてしまう原因はいくつかありますが、ジェルの塗り方や生活環境、爪の状態に悪いことが挙げられます。
例えば、仕事や家事で爪先をよく使う人や水仕事をよくする人、自爪が薄く乾燥している人に多いです。
また、ジェルを塗る前のケアも大切です。土台となる爪がしっかりしていないとジェルの密着が弱くなってしまい、剥がれやすくなる原因につながります。
ジェルネイルの長持ちさせる「長さ」や「形」って?

人は1ヵ月で平均3〜4mm爪が伸びると言われており、冬よりも夏の方が早く伸びます。
爪の3〜4mmという数字は大きく、長さがあることに慣れていない方の場合は日常生活で気になる部分が出でくることでしょう。
爪が伸びることで爪先に負担がかかり、折れやすくなってしまいます。
ジェルネイルを長持ちさせるポイントは、1ヵ月近く付いていることを前提に伸びたときに負担のかからない長さで塗っていくことが重要。
形は「オーバル」と呼ばれる自然な丸みのある形で、爪が欠けづらいと人気です。
爪へのダメージは?ジェルネイルを落とす期間

ジェルネイルはサロンなどで施術を受けると3〜4週間でオフ、または付け替えを勧められます。
「まだ取れていないからそのままにしておこう」はNG。
衛生的にも悪く、爪のカビともいわれる グリーンネイルや爪の剥離など、トラブルの原因にもなります。
最近は爪への負担が少ないジェルが多くなっていますが、落とす際に自爪を削りすぎてしまったり 、揮発性の強いアセトンの成分で爪が乾燥してしまったり、爪にダメージを与えてしまいます。
ジェルネイルの落とし方や日々の保湿に気をつけていれば、爪への負担を最小限に抑えられます。
ジェルネイルって何種類ぐらいある?

ジェルネイルにはたくさんの種類があり、それぞれ特徴が異なるため、何を選んだらいいか分からないという方もいます。
自分で楽しむなら爪の状態に合わせて選ぶも良し、気に入った可愛いパッケージを選んで気分をあげるのもいいですよね。
大きく分けて「ハードジェル」と「ソフトジェル」の2種類に分類される

ジェルネイルは大きく分けると”ハードジェル”と”ソフトジェル”に分けられます。
アセトンという専用のリムーバーで落とせるソフトジェルに対して、ハードジェルは溶かすことができないため、ネイルを落とす際は削り取らなければいけません。
しかし、 ハードジェルの方が硬く強度が出せるため、薄い爪の補強やパーツの固定に優れています。
それぞれの特徴を押さえて自分にあったジェルを見つけましょう。
ソフトジェルの特徴と種類

ソフトジェルは「ソークオフジェル」とも呼ばれます。
アセトンと呼ばれる専用のリムーバーで落とすことができるため、爪へのダメージが少ないという理由で人気です。
現在、ネイルサロンで使われているジェルやセルフネイラー向けに販売されているジェルの多くがこのソフトジェルです。
ハードジェルに比べて、操作性に優れており、扱いやすいのでセルフネイルをされる方にもおすすめです。
さまざまなメーカーから販売されており、特徴が異なりますので各ジェルの特徴を押さえておきましょう。
バイオジェル
比較的粘度があり硬さのある「バイオジェル」。
柔軟性があり、薄い爪にもしっかり密着し補強してくれるため、ジェルの持ちが悪いと悩んでいる人はバイオジェルを試してみると良いでしょう。
カルジェルよりも硬さがあるため、長さを出すのに向いています。また、水分を透過してくれるのでカビの発生率が低いと言われています。
カルジェル
軽いつけ心地のカルジェルは薄づきで自然な仕上がりが特徴。
アセトンで溶けやすくオフが簡単なので爪への負担が少ないのも魅力です。
バイオジェル同様、水分を透過するのでカビの発生率が低いと言われています。
バイオジェル・パラジェルと比べるとクリアジェルに黄色味がありますが、爪に塗布すればほとんど気になる事はありません。
時間の経過とともに黄ばみが気になる場合もトップコートの塗り直しで対処できます。
パラジェル
”ノンサンディングジェル”として、昨今多くのサロンで使用されているジェル。
通常はジェルを塗布する前に爪の表面に傷をつけジェルの密着をよくするのですが、パラジェルは傷をつける工程がありません。
ジェルを塗布する前に爪の表面に傷をつけジェルの密着をよくするのですが、パラジェルは傷をつける工程がありません。
カルジェルやバイオジェルと比べると、比較的新しいメーカーのジェルですが、”爪に優しいジェル”と言われ人気を集めています。
とても柔らかいジェルなので慣れるまで扱いが少し難しく感じるかもしれません。
注意点としては水分が透過しないため、爪とジェルの間に浮きが出てきた場合はカビなどのトラブル防止のため早めのオフやリペアが必要です。
ハードジェルの特徴

ハードジェルはソフトジェルよりも硬さがあるため、その特徴を活かして爪の補強や長さだし、パーツの固定などに多く使われています。
ベースに使用すれば、フィルインといって付け替えの際にベースジェルを一層残した状態で塗っていくことができます。
この方法だと爪への傷入れを最小限に抑えることができるため、繰り返しジェルネイルをする場合 でも爪へのダメージを軽減できます。
また、削り取らなければいけないということから爪が痛むのではないかと避けられがちなハードジェルですが、使い方次第でソフトジェル以上の魅力を発揮します。
溶解液では落ちない?ハードジェルの注意点

ハードジェルはアセトンと呼ばれるリムーバーで落とすことができないため、ヤスリやネイルマシーンを使って削り取る必要があります。
落とす際に自爪を削ってしまうと、爪を痛めてしまう原因になるため注意が必要です。
経験を積めば自爪とジェルとの境目をしっかり見極められるようになります。
爪の硬さを出したい場合は、ベースにソフトジェルを塗ってからハードジェルを塗るなど使い方を工夫してみるのもいいでしょう。
ネイル用ヤスリ
自分でも行いやすいジェルネイルは?

扱いやすく、オフも簡単なことからセルフネイルを楽しむならソフトジェルがおすすめです。
サロンで使われているものから比較的安価で売られているものなど種類も豊富です。
「全て揃えるとお金が……」という方も直接爪に触れるベースジェルはこだわって選ぶといいでしょう。
塗り心地、カラーの豊富さ、パッケージなど一番重視する部分を決めてから選ぶのもコツです。
さまざまなジェルを試してお気に入りのジェルを見つけてくださいね。
おしゃれは爪先から!ジェルネイルを試してみよう

おしゃれを楽しみながらも爪をしっかり保護してくれるジェルネイルの魅力をご紹介しました。
自分に合ったジェルが分かれば爪への負担を最小限に抑えながらネイルを楽しめます。
爪先で個性を出してみたり、イベントに合わせてデザインをしたりと楽しみ方はたくさん。
一度試せばジェルネイルの魅力にハマること間違いなしです。