爪先のおしゃれとして主流となってきているジェルネイル。今まではネイルサロンで施術を受けるのが一般的でした。しかし、最近ではすぐに始められるセルフジェルネイルキットも販売されており、自分でジェルネイルを楽しむ人も増えてきています。そこで、今回はジェルネイルの特徴や注意点をまとめ、安全に楽しむコツをご紹介します。
ジェルネイルとは
ジェルネイルとは、ジェルを硬化させながら装飾を楽しむファッションネイルのことです。アクリル樹脂を材料とした「ジェル」と呼ばれる液を専用のライトを照射します。
ジェルネイルの見本
「爪が傷んでしまうのではないか」「仕事しながらでもできるのか」といった声も多く聞きますが、正しい知識と日頃のケアで爪への負担を減らすことで、長くジェルネイルを楽しめます!
また、ジェルネイルを行ううえで覚えておきたいのがジェルの特徴です。主に「ソフトジェル」と「ハードジェル」の2種類に分けられます。
ソフトジェルの特徴・種類
ソフトジェルとブラシ
ソフトジェルは、自爪の補強にもなり、簡単にオフできるのが特徴です。サロンで扱われているほとんどのメニューがソフトジェルです。ソフトジェルのなかでもいくつか種類に分けられます。
ジェルの種類 | 詳細 |
---|---|
バイオジェル | 柔軟性が高く、爪にしっかり密着する持ちが良く強度が高いのがポイント |
カルジェル | 薄付きタイプでナチュラルに仕上げたい方におすすめアセトンに溶けやすく負担が少ないのも特徴 |
パラジェル | サンディングいらず自爪に傷を付けることなくジェルを塗布できる |
その他にも現在ジェルを展開しているメーカーは数多くあり、比較的どのメーカーも持ちが良く扱いやすいジェルを販売しています。極端に持ちが悪い方は、メーカーを変えてみることも検討しましょう。
カラージェル(コンテナ型)の見本商品
カラージェル(ポリッシュ型)商品
ハードジェルの特徴
ハードジェル
ハードジェルはアセトンで溶けないのでマシンやファイルで削り、オフをします。強度が高いので爪が弱く薄い方には、ハードでのコーティングがおすすめです。
長さ出しの際もフリーエッジ(指に乗っていない先端部分)は折れやすいので、ハードジェルを使用すると強度が増します。
ジェルネイルの道具一式
そのほか、アセトンに溶けるがソフトより強度がある、セミハードといったジェルもあります。ソフトとハードの間のようなジェルなので、溶かしてオフしたいが強度も欲しい方は試してみても良いかもしれません。
ハードジェルは見た目では区別できませんが、削った時のダスト(粉)がソフトより粒子が細かくサラッとしています。自爪にダメージを与えないように削ってオフする必要がありますが、使用方法や人によっては長持ちするジェルです。
マニキュアとの違い
ジェルとマニキュアの決定的な違いはオフ方法とツヤ感と持ちです。マニキュアは手軽に塗れたり、気分によってすぐに塗り替えたりできますが、完全に乾くのには24時間かかるといわれています。
また、マニキュアの場合はベースコートをしっかり塗布しないと、色素沈着を起こし自爪の色が変わってしまいます。数日で剥げやすいので、こまめに塗り直しをしないと見た目の印象が悪くなります。
マニキュアは「普段仕事でネイルが出来ない方や特別な日、数日間だけ楽しみたい!」といった方におすすめです。
環境的に1ヶ月程ネイルを付け続けられる方ならジェルネイルが圧倒的におすすめです。ツヤや強度など、あらゆる面において優れた仕上がりです。
関連記事:ジェルネイルとマニキュアの違いとは?気になる成分や特徴について押さえてみた
ジェルネイルの魅力
ジェルネイルは、カラーやラメやパーツを組み合わせるとデザインが無限に広がります。次々と新しいデザインや材料が出てくるので、したいデザインが無くならず、飽きがこない点が魅力の一つです。
可愛くおしゃれなデザインを約1ヶ月間楽しめるのも嬉しいポイントです。季節やイベントに合わせたデザインネイル、仕事でも可能なシンプルデザインから個性的なキャラクターアートなど、選べる幅がとても広いです。
自分自身で決められるデザインに魅力あり
施術者のセンスによっても豊富なデザインを演出することができます。綺麗な爪先を見ると美意識や気分が上がるので、ジェルネイルは女性にとって魅力的なアイテムとえるでしょう。以下リンクからジェルネイルのデザイン集も確認できます!
【セルフネイル特集】好きなデザインや試してみたいジェルネイル集
ジェルネイルの種類・デザイン
ジェルネイルのベースデザインは大きく分けて「ワンカラー」「グラデーション」「フレンチ」3つに分かれます。
ベースデザイン | イメージ画像 |
---|---|
ワンカラー | |
グラデーション | |
フレンチ |
そこからアレンジを加え、グラデーションを深めにいれたり、縦に入れたり、フレンチを斜め、ハート型ができます。
ほかにもアートデザインは数多くあります。人気なデザインは「アニマル柄」「マーブル」「チェック」「フラワーデザイン」「メタリック」「マグネットネイル」「マット」「ネイルホイル」「キャラクターアート」です。
アートデザイン例
アートデザイン | イメージ画像 |
---|---|
アニマル柄 レオパード ゼブラ ダルメシアン等 | |
マーブル タイダイマーブル 大理石マーブル等 | |
ピーコック | |
フラワーデザイン | |
メタリック ミラー ユニコーン | |
ネイルホイル ネイルシール |
毎月違うデザインをしてもしきれない程の幅広い種類です。デザインを選ぶのも毎月の楽しみになります。
ジェルネイルの寿命
ジェルネイルの持ちは通常ハンド3〜4週間、フット1.5~2ヶ月です。
種類 | 寿命 | 理由 |
---|---|---|
ハンド(手の爪) | 3〜4週間 | 爪の伸び、爪先に負担がかかりやすい |
フット(足の爪) | 1.5~2ヶ月 | 手より爪が伸びるペースが遅い手先より使うことが少ないため、負担が少ない |
足が長い理由は手より爪が伸びるペースが遅いからです。また、足先は普段の生活で手先より使うことが少ないため、負担が少ないのも理由の一つといえます。
付け替えポイント
ハンドの場合、浮いてきたらすぐにオフするか付け替える事をおすすめします。
隙間から水分が入り、通気性の悪い状態が続くとグリーンネイル(カビ・真菌)になってしまう可能性があります。
浮いていない場合でも遅くても5週間以内には必ず付け替えましょう。
ジェルの塗り方以外で浮いてくる原因としては、爪周辺の乾燥が主に考えられます。乾燥すると甘皮が増えてきて、浮きに繋がります。普段からネイルオイルでこまめに保湿してあげる事が大切です。
長持ちさせるポイント
ジェルネイルを初めてされた方が1ヵ月ほど経つと、必ずといっていいほど「爪ってこんなに伸びてたの!?」と驚かれます。人は1ヵ月で平均3〜4mm爪が伸びるといわれており、冬よりも夏の方が早く伸びます。
爪の3〜4mmという数字は大きく、長さがあることに慣れていない方の場合は日常生活で気になる部分が出でくることでしょう。爪が伸びることで爪先に負担がかかり、折れやすくなってしまいます。
ジェルネイルを長持ちさせるポイントは、1ヵ月近く付いていることを前提に伸びたときに負担のかからない長さで塗っていくことが重要。「オーバル」と呼ばれる自然な丸みのある形で爪が欠けづらいと人気です。
ジェルネイルの費用
ジェルネイルはサロンでする場合、3,000〜8,000円が平均費用です。
セルフでする場合は使いたいカラージェルとパーツさえ揃えれば1,000円程度からセルフネイルすることができます。
ネイルサロン
サロンによって異なりますが、以下のような価格が多いようです。
デザイン種類 | 費用 |
---|---|
ワンカラー | 2,800〜5,000円 |
グラデーション | 2,800〜5,000円 |
フレンチネイル | 3,500〜8,000円 |
アート | 4,500円〜 |
アートは複雑さにもよりますが、かかる時間を基準に価格を設定しているサロンが多いです。とても複雑で難しいアートデザインで、3~4時間かかることもあります。
また、ストーンやパーツは一粒○○円という設定よりも、○個付け放題は○○円といったメニューが近年では多いです。
オプション | 費用 |
---|---|
リペア・亀裂補強(1本) | 300円〜 |
長さ出し(1本) | 500〜800円 |
10本長さ出しをすると、それだけで数千円プラスになってしまい、長さ出しの工程だけでも1時間程かかります。ただし、ネイリストに施術してもらうと、費用はかかりますが、短時間で素早く綺麗に仕上がります。
セルフネイル
これから初めてセルフネイルをする方には、最低限必要な物が全て揃った「セルフジェルネイルキット」がおすすめです。たくさん入って割安で揃える事ができます。
後から単品でよく使うカラーや欲しいカラー、パーツを追加で購入すると無駄がないです。ネットでさまざまなメーカーのネイルキットが販売されています。
ジェルネイルスターターキット/ジェルネイルキットの見本商品
すでに道具がある方は単品買いをして安く済ませましょう。
カラージェルやラメは持ちに直接関係しないので安いものでも問題ありません。ネットで単品だと200〜500円程度で販売されています。
100円均一でもネイル用品が取り揃えられているので、使いたい物を使いたい分だけ100円均一で揃えるのも賢い選択ですね!
どちらにしても最初は「セルフジェルネイルキット」を購入しておくと便利でおすすめです。
ジェルネイルの手順
一般的なネイルの工程は以下のとおりです。特にステップ1~4まではどのネイルでも同じ工程をたどりますので覚えておきましょう。
工程 | 詳細 |
---|---|
ステップ1 | 爪の形と長さを整える |
ステップ2 | 甘皮周りをプッシャーで押し上げ キューティクルニッパーで余分な甘皮をカットしておく |
ステップ3 | バッファーで表面に軽く傷を入れる ※2と3は順序が逆でも可能 |
ステップ4 | 表面をプライマーまたはエタノールを染み込ませたペーパーで拭き取り、油分除去 |
ステップ5 | ベースジェルをはみ出さないよう塗布 |
ステップ6 | カラージェル(アートやデザインを施す) |
ステップ7 | ストーンやパーツで装飾する(付ける場合) |
ステップ8 | トップジェルで厚みを出しながらコーティング |
ステップ9 | 先端に引っ掛かりなどがあれば削って滑らかにして完成 |
実際に行っている動画や手順を細かくしたページもあります。下部ご確認ください。
【元ネイリスト実演&動画付き】ワンカラーネイルを行う手順と6つのコツ
ジェルネイルのシール版
セルフネイルをしなくても簡単にネイルが楽しめるネイルシールが数多く販売されています。描くのが難しいアートやジェルではなかなか表現できないアートも、シールなら簡単に出来上がります。
人気なものは繊細でリアルなフラワー柄やバランスが難しいロココ調のシール、キャラクターシール等です。自分でカットできるシールもあり、大理石風マーブルやシェルシールは貼るだけで、おしゃれに仕上がります。
シールはジェルからはみ出ていたり、浮き出ていると必ず取れてきます。しっかりと埋め込むことをおすすめします。
粘着をよくするポイントは、貼る前にジェルの表面をエタノールでしっかり拭き取り、シールが貼り付きやすくしておくことです。ピンセットを使うと貼りやすいです。
ネイルシールの見本商品
セルフネイルのおすすめ
セルフでネイルをしたい方はセルフジェルネイルキットさえあれば、いつからでも始められます。
サロンで施術してもらうより遥かにコスパが良く、自分で施す事ができるので楽しめます。自分の指先は毎日目に入る部分なので、見る度に気分を上げることができます。
次はどんなネイルデザインにしよう、と考えるのも毎月の楽しみになりますね!
慣れると簡単なデザインなら1~1.5時間で完成します。最初はフットで練習してみるのも良いかもしれませんね!ネイルの手順動画や画像とセルフジェルネイルキットがあれば、誰でも簡単にネイルを楽しむ事ができます。
おしゃれは爪先から!ジェルネイルを試してみよう
おしゃれを楽しみながらも爪をしっかり保護してくれるジェルネイルの魅力をご紹介しました。
自分に合ったジェルが分かれば爪への負担を最小限に抑えながらネイルを楽しめます。爪先で個性を出してみたり、イベントに合わせてデザインをしたりと楽しみ方はたくさん。一度試せばジェルネイルの魅力にハマること間違いなしです。